千葉ドクターズ  |  病院・クリニック・歯医者・動物病院の検索サイト

長谷 往明 院長

NARIAKI HASE

動物が、そしてご家族が日常生活をより快適に過ごせるよう、動物の気持ちに寄り添える獣医師を目指して

日本大学農獣医学部獣医学科卒業。在学中は放射線学研究室に所属し、画像診断(X線診断、超音波診断、CT、MRI)について学ぶ。大学卒業後、千葉市内の動物病院に勤務。2003年3月、『はせ動物病院』を開業(東葉高速鉄道「東葉勝田台駅」より徒歩約3分、京成本線「勝田台駅」より徒歩約5分)。

長谷 往明 院長

長谷 往明 院長

VCA Japan はせ動物病院

八千代市/勝田台北/東葉勝田台駅

  • ●犬
  • ●猫
  • ●ウサギ
  • ●ハムスター

テレビのニュースがこの道に進むきっかけに

長谷 往明 院長

私が高校2年生の時にあの湾岸戦争が起こりました。その時、石油タンクから漏れた原油で多くの水鳥が被害を受けたことが報じられました。そのニュースを見て「動物を助けたい」という気持ちが湧き、獣医師を目指すことを決めたのです。それまで文系コースにいたものですから、転向は大変な面もありましたが(苦笑)、「好きなことをやったらいい」と後押ししてくれた両親の支えもあり、この道に進むことができたのです。
日本大学在学中は放射線学研究室に所属し、画像診断について学びました。動物を傷つけることなく、身体の中の状況がわかるということに興味を覚えたんですね。大学卒業後は千葉市内の動物病院に勤務し、2003年に『はせ動物病院』を開業し、2013年に現在地へと移転しました。
患者さんは近隣にお住いの方が中心ですけども、最近は知り合いの獣医師の先生から主に外科症例で紹介を受けることも多くなってきました。そうしたケースでは、千葉県内はもとより、東京都など、遠方からも足を運んでくださる方もいらっしゃいます。

余計な検査・治療を極力行わないことをモットーに

長谷 往明 院長

極力、余計な検査や治療をしないように心がけています。例えば、小型犬は膝のお皿が脱臼している子がよくいますが、目立った症状がないことが多いんですね。症状がないにもかかわらず、脱臼しているからといって手術をしても、かえって手術前より状態が悪くなりかねませんので、ここで手術を行うことはまずありません。もちろん様々な考え方があることは承知しておりますけども、今、快適に過ごせているのであれば、無理に治療をすることはないという考え方です。
血液検査にしても同様のことが言えるでしょう。動物にも、個体差というものがります。その子の通常の数値よりも上がっていたら病気を懸念する必要は出てきますが、単に一般の平均値より少し数値が高いからといって治療が必要、ということにはならないと思うのです。健康診断については、その子のベースの値がわかりますので、基準点として定期的に検査を受けることは大切と言えるでしょう。また、肺の腫瘍などはレントゲンがなければ早期発見に至らないという面もあります。ただ、これも、その子その子による、というところです。猫の場合、健康診断のハードルが高い面がありますので、無理に行うことでその子の性格が変わってしまうことがあります。逆に体調が悪い時、診れなくなってしまっては本末転倒ですから、様子を見ながら個々で判断していくことになるでしょう。
その医療行為が本当にその子にとって必要なのか否か。その点を肝に命じた上で、飼い主さんとお話を重ねていく、ということが求められると考えています。

できる限り、この八千代市で専⾨的な治療を

長谷 往明 院長

画像診断に魅せられた経緯をお話ししましたが、CTやエコーがあることが有益になるケースは多くあります。例えば、CTがなくては肝臓の腫瘍を取り除くといったことはできません。肝臓は血液が集まってくる臓器であり、事前に血管との位置関係を確認していなくては思わぬ大出血という事態になりかねません。お腹を開いたけども、危険で取れませんでした。そんなことはあり得ない話で、そうした事態を避けるためにも、画像診断は非常に重要です。

画像診断から入り、もともと内科に興味が傾いていたのですけども、実際に診療を行うようになると、内科だけでは治せない病気がたくさんあることを知り、力を入れるようになったのが軟部外科です。私は2009年より母校の外科教室に籍を置き、世界的にも著名な肝臓外科の先生に師事しています。現在、自院はもちろんのこと、多くの先生からご紹介をいただき、手術を扱っているのも、その先生から教えていただいたからなのです。
腫瘍に関しては、高齢化という要素もあるかと思いますが、以前に比べて診断が付くようになったということが症例数の増加の大きな要因でしょう。私たちのような街の病院にもCTが入るようになり、それによって病気の発見や手術の環境が整うようになったのです。整形外科についても同様で、様々な術式が生まれ、それに伴って器具やプレートの類も専用のものが出てくるようになり、改善可能な症例が多く出てきたという面があると思います。
当院で行えるものは責任を持って診させていただきますが、当然のことながらあらゆるものを診れるというわけではありません。より高度な検査や手術等が必要な場合、その道のより専門生の高いドクターへの紹介も行っていますのでご安心いただければと思います。

動物と一緒に暮らすことの幸せをより多くの方に知っていただきたい

当院ではハピークラスやシニアクラスを開催しています。ノーズワークと言いますが、匂いで隠してあるものを探す遊びなどを通じ、動物自身が、そして飼い主さんが動物について学びを得ていただく機会をご用意しています。この機会を通じ、動物を飼う楽しさをお伝えすることで、動物を受け入れられる社会に少しでも貢献できれば嬉しく思います。
昨今、犬の飼育頭数が減ってきているという現状がありますが、動物という存在があることで、人の社会にも様々な恩恵があると思うんですね。例えば、犬と一緒に散歩していれば、「可愛いワンちゃんですね」と声を掛けられ、そこからコミュニケーションが生まれ、地域のつながりとなっていくこともあるでしょう。これは論文等にもあることですが、動物がいることによって犯罪の抑制につながるといった発表も出てきています。
ただ、その動物がどういう生物なのか、ということを知らなければ、飼い主さんにとってストレスになってしまうケースも出てきています。犬も猫も人とは違います。パピークラスなどを通じて、その特性をご理解いただき、人と動物がより幸せに共存できるような社会を作っていくことにも貢献していきたいと考えています。

これから受診される飼い主さんへ

私自身も2頭の犬を飼っています。犬と一緒の生活はとても楽しいですし、辛いことがあっても癒してくれる大切な存在です。動物を飼う上で、心配なことは様々おありでしょうけども、私たちが、そのサポートをさせていただきます。病気のことだけではなく、日々の生活でお困りのこともどうぞお気軽にご相談ください。

※上記記事は2025年1月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。

長谷 往明 院長 MEMO

  • 出身地:熊本県
  • 出身大学:日本大学農獣医学部獣医学科
  • 趣味・特技:ゴルフ
  • 好きなもの:とんかつ、ラーメン
  • 好きな観光地:ハワイ
  • 好きな言葉・座右の銘:「自然の摂理に学び 神の真意を慮り 人の思いに心を盡す」

長谷 往明 院長から聞いた
『犬の肝細胞がん』

肝細胞がんの手術では、事前に状態を詳細に把握しておくことが重要

犬の肝細胞がん(肝臓がん)は、人のそれと違い、転移することはあまりありません。がんのタイプの違いによるもので、転移しづらいことから、手術でしっかり取り切ることができれば完治の可能性は高いと言えます。ただ、肝細胞がんは症状がないことが多く、見つかった時には大きな腫瘍となっていることが多いものですので、できている位置によっては手術は困難なものになります。肝臓は血液の循環するところであり、7つの“葉”に分かれています。安全で確実な手術をするには、がんがどの葉から発生し、血管との位置関係等を事前に把握することが重要で、そのためにはCTが必須となります。

症状が見られないことが多いと申しましたが、肝細胞がんは血液検査で判明することも少なくありません。ですから、早期発見・早期治療につなげるために、1年に1回をめどに健康診断で血液検査を受けていただくのが賢明と言えるでしょう。

グラフで見る『長谷 往明 院長』のタイプ

どちらかというと
穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

どちらかというと
穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

CLINIC INFORMATION