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  • 小児の便秘

便秘の治療は生後1か月からOK。「たかが便秘」と思わず早めの受診を心がけてほしい

子どもの便秘のほとんどは、食生活・排便習慣・体質などが原因になって起こる「機能性便秘」といわれるものです。便秘は「3日に1回排便がないこと」と定義されていますが、このほかにも「排便のたびに顔が真っ赤になるほどいきむ」「排便の際に肛門が切れる・痛む」という場合は治療の対象となります。
便秘の治療で使用されるお薬は大きく2つ、(1)便をやわらかくする薬と(2)腸の働きを促す薬があり、基本的には(1)のお薬を使いつつ、水分を多めにとることなどを指導するのが一般的です。子どもが便秘になりやすい時期としては、母乳からミルクへ切り替えたり、離乳食を始めたりするタイミングが挙げられます。水分を多めにとることは一つの予防策ですが、お子さんの体質などもありますので、気になることがあれば医師に相談していただくとよいでしょう。なお、数日分の便をまとめて出すと肛門に負担がかかり、切れたり痛みを伴ったりします。痛い思いをしたくない子どもが排便を嫌がるようになると、便秘が悪化して重度の腹痛を引き起こし、救急車で運ばれるような事態になりかねません。便秘の治療は生後1か月頃から行えますので、「たかが便秘」と思わずに医療機関の受診をおすすめします。

高橋 知男 院長
奥戸こどもクリニック
高橋 知男 院長
葛飾区/奥戸/新小岩駅
●小児科 ●アレルギー科 ●小児皮膚科

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歯科医師から聞いた
『歯や口の病気』の対処・治療方法

  • 八重歯[乱杭歯]

お口全体の健康を保つ上でも、八重歯はしっかり治療したほうがベター

前歯の中心から3番目に位置する、尖った形状をしている犬歯が噛み合っておらず、見た目には外に飛び出して見える状態を八重歯と言います。犬歯は永久歯の中で遅めに生えてくる歯ですが、萌出するスペースの不足が原因で八重歯の状態になるわけですから、治療としては十分な隙間を獲得することがベースとなってきます。例えば、抜歯によってスペースを捻出する方法もありますし、奥歯を後ろに動かして隙間を作る方法、あるいは歯全体を薄く削ってスペースを作るなど、方法は様々です。
下顎を左右にスライドさせる動きをすると、正常な噛み合わせであれば、上と下の犬歯が擦れることになります。犬歯は根が太く長いものですから、その力に耐えられるようにできているんですね。犬歯がしっかり機能していない場合、擦れるのは多くの場合、奥歯となりますが、奥歯はその力に耐えられるようにできておらず、長い時間の経過によってヒビが入ってきたり、抜歯を余儀なくされるのです。この状態で被せ物やインプラントの治療をしても、長く持つことはありません。犬歯の重要性はそこにあり、お口の健康を保つ上で極めて重要な歯と言えます。

來栖 聡 院長 & 來栖 彩 副院長
たいとう矯正歯科
來栖 聡 院長 & 來栖 彩 副院長
台東区/元浅草/新御徒町駅
●矯正歯科
  • 顎関節症

原因を正しく特定するとともに、影響を及ぼす「習慣」を見直すことが大事

顎関節症は顎の関節とそれに関連する筋肉の病気です。顎関節の可動域が狭くなり「口を開けると痛い」「口を開けた時にカクカク音がする」などの症状が現れることが一般的です。症状が現れる背景にはストレスなどがあると考えられますが、その原因は1つだけではありません。

顎関節症という病名ではありますが「関節」に病気が潜んでいることの他に、関節を動かす役割を担う「筋肉」に炎症が起こっていることが多いのです。気付かない間に歯を食いしばっていたり、眠っている間に歯ぎしりをしたりすることで常に筋肉に負荷がかかり、筋肉が凝り固まってしまうのです。

このように顎関節症は日常生活の何気ない習慣が影響しているため、一概に「この治療で治ります」と言うことはできません。顎関節症の症状がどんな時に現れるのかなどを丁寧にヒアリングして原因を特定し、その原因を取り除くことが一番の治療になりますから、「歯を食いしばっていることに気付いたら意識してリラックスする」などの対策を地道に続けていただくことが大切です。もしも筋肉疲労が原因であれば、お口まわりのマッサージやストレッチを続けてみてください。また夜間の歯ぎしりがひどいようでしたら、マウスピースを装着して就寝することも一つの方法ですから、かかりつけの歯科医院などにご相談いただくとよいでしょう。

田川 杏里 院長
うけがわ歯科弥平・矯正歯科
田川 杏里 院長
川口市/弥平/川口元郷駅
●歯科 ●矯正歯科 ●小児歯科 ●歯科口腔外科 ●訪問歯科診療

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獣医師から聞いた
『動物の病気』の対処・治療方法

  • 犬・猫の外耳炎

早めの治療が完治のカギに!症状を繰り返し、慢性化してしまう外耳炎。

一般的な外耳炎は免疫力が下がり、耳の中にいる常在菌が増えてしまうことが原因で発症します。
この疾患は犬に多くみられ、猫は比較的少ない傾向にあります。症状は様々ですが、耳を気にして掻く動作や頭を振って痒がる様子もみられます。その他、耳から変な匂いがしてくる、耳を触るとクチュクチュと液体の音がするなどもこの疾患のサインです。
治療法は、まず耳の中のお掃除をします。状態によっては耳にカテーテルを入れて洗浄することもあります。さらに、炎症を抑えるためにステロイドと抗生物質を含んだ点耳薬を使って様子を見ます。これだけで症状が改善される子も多くいますが、”アレルギー”がある場合は注意が必要です。アレルギーがあると外耳炎になりやすく、外耳炎を繰り返しているうちに慢性化していってしまうからなんです。その場合はアレルギーのコントロールをしながら外耳炎の治療をしていきます。皮膚と耳は繋がっているんですよ。予防法は定期的に耳掃除をすることと、飼い主さんが様子の変化に出来るだけ早く気付くことが大切です。放っておくと、外耳炎から中耳炎に、さらには内耳炎に進行していきます。そうすると、首が傾く・黒目が左右に揺れる眼振などの症状、さらには、内耳に近い神経にまで炎症が及ぶと顔面麻痺も出てきてしまうのです。ですので、外耳炎は出来るだけ早く治してあげるのがとても大切になります。最近は、内耳炎になって首が傾いたりしてから来院されるケースが多くなっています。外耳炎は早く見つけてきっちりと治すのが重要です。少しでも症状が見られたら、ぜひ早めに受診をしてください。

羽山 庸道 院長 & 羽山 靖子 副院長
愛宕山動物病院
羽山 庸道 院長 & 羽山 靖子 副院長
上尾市/愛宕/上尾駅
●犬 ●猫 ●ハムスター ●ウサギ
  • ウサギの消化管うっ滞

季節の変わり目の食欲、排便量の減少に注意が必要

ウサギの消化管うっ滞は、ウサギで最もよくみられる病気のひとつです。症状としては食欲が落ちる、なくなる。便の量が減る、または出なくなる。便が小さくなる、形が不揃いでつながったものが混じる。部屋の隅でじっと動かない。猫のように身体を伸ばすしぐさをする。などです。症状の程度も様々で軽症の子もいれば重症化してしまうと、胃が急速に拡大し最悪の場合は死に到ることもあります。
原因は様々で食物繊維の足りない不適切な食餌、運動不足、換毛期の不適切な毛の処理などが考えられます。季節の変わり目には特に注意が必要で、この換毛期に多く毛を舐めて飲み込むことがその要因のひとつになっていると思われます。また、消化管が弱い子は季節に関係なく症状を繰り返すこともしばしばあります。消化管うっ滞を繰り返す場合は、定期的なブラッシングで余計な毛を取り除いてあげることや予防的にお腹の調子を整えるために漢方薬の使用もおすすめしています。もし、食事の量や排便の量に変化がある場合は、消化管うっ滞の可能性がありますので、動物病院を受診されることをお勧めします。

筒井 孝太郎 院長
浦和 動物の病院
筒井 孝太郎 院長
さいたま市浦和区/東高砂町/浦和駅
●犬 ●猫 ●ハムスター ●フェレット ●ウサギ ●鳥 ●は虫類 ●その他
  • 犬の僧帽弁閉鎖不全症

治療によって普段の状態を取り戻すことも十分に可能

犬の僧帽弁閉鎖不全症とは、端的に申しますと、心臓が大きくなってしまう疾患です。文字通り、心臓の僧帽弁という弁が閉鎖しにくくなるもので、原因として遺伝が背景にあると考えられています。
この疾患は初期においてはほとんど症状がなく、中期以降になり、心臓が大きくなって気管を圧迫するようになると咳の症状が出始めます。ヒトであれば、疲れやすくなったりもするのですが、ワンちゃんの場合、この疾患が中齢から高齢になって起こることもあり、見分けがつかないのです。ですから、悪化して、緊急の状態になった時に初めて疾患に気づかれるケースが多いんですね。悪化すると多いのは、肺に水が溜まってしまうものです。おぼれているような状態になってしまいますので、非常に苦しく、早ければ数時間で死に至ってしまいます。とはいえ、この状態に陥ったとしても、諦めず緊急治療を受けることによって、改善に向かうことは十分にあります。治療には外科手術とお薬による内科治療があり、ご飯も食べられて、お散歩もいける普段に近い生活をおくれるまだ安定してくれる子も多くいます。

巡 夏子 院長
めぐり動物病院 元代々木
巡 夏子 院長
渋谷区/元代々木町/代々木上原駅
●犬 ●猫 ●ウサギ ●ハムスター ●フェレット
  • 犬の不整脈

動画の撮影が診断の助けになることも

人間の場合であれば、胸痛や動悸・息切れなどの症状が感じられると思いますが、当然のことながら動物の場合、それを感じ取ることはできません。その結果、不整脈が症状として現れるのは、失神やふらつきなど、目に見える症状になってから気づくことが多いのです。
不整脈は、弁膜症や僧帽弁閉鎖不全症などの様々な心臓疾患の1つの症状として現れることがほとんどです。ゆえに、心臓の病気があって失神を起こしたケースでは、大元の病気の進行を検査で確認していき、その上で不整脈の治療が必要なレベルと判断すれば投薬治療などが行われます。また、ほとんど、と申しましたが、大型犬の場合、大元の心臓疾患がないのに不整脈になるケースがまれにありますから、小型犬とは別に考えていく必要があります。

不整脈が症状として現れるのは失神などの症状になりますので、事が起きた時、別の病気と混同してしまうケースもなくはありません。最も混同しやすい疾患として、てんかんが挙げられます。よくよく見れば、片側にけいれんが起こっていたり、発作が継続する時間の違いで鑑別は可能ですが、症状がある程度落ち着いた段階での検査では鑑別は難しくなります。飼い主さんに1つ心に留めておいていただきたいのが、発作が起きた時に動画を撮っていただく、ということです。その瞬間の映像を見ることができれば、鑑別の大きな助けとなります。危急の際に動画を撮影するのは簡単ではないとは思いますが、それが診断の重要なヒントになるということを認識していただければ幸いです。

木村 勇介 院長
杉並動物夜間救急医療センター(東京動物医療センター)
木村 勇介 院長
杉並区/松庵/西荻窪駅
●犬 ●猫
  • 犬の糖尿病

定期健診はもちろん、普段との違いを感じたら早めの検査を

糖尿病は血糖値が基準値を超えて上昇し、そのまま下がらなくなってしまう病気です。血糖値を下げるために膵臓から分泌される「インスリン」というホルモンが不足している、あるいはインスリンが作用しにくくなることで高血糖状態となってしまいます。

糖尿病の症状は、多飲多尿や多食からスタートします。エネルギー源である糖が尿に排出されてしまうためにすぐにお腹が空いてしまい、よく食べ・水もよく飲むようになることが特徴的な症状ですが、飼い主さんの目には「元気」に映ることが少なくありません。また、たくさん食べているのに体重が減少していくことも主な症状の一つですが、「歳のせいかしら……」と見過ごされてしまうケースもあります。

そうして気付かぬうちに糖尿病が進行すると、あるときから急激に体の状態が悪くなります。この段階で受診される飼い主さんが多いのですが、口から食べられない状態になってから治療を始める場合、入院治療が必要となってしまうことが多いため注意が必要です。一方で、定期健診の際や症状が出始めた初期に異常が見つかれば、普段の生活のままインスリン注射を始めるだけで血糖値を安定化させることができます。

三島 洋起 院長
若葉はるかぜ動物病院
三島 洋起 院長
坂戸市/千代田/若葉駅
●犬 ●猫 ●ウサギ ●ハムスター

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