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河瀬 勇 院長

ISAMU KAWASE

下肢静脈瘤の専門的治療を提供。
患者さまのお悩みをくみ取ることが治療のスタート

防衛医科大学校卒業。亀田総合病院心臓血管外科に勤務。米国留学を経て、防衛医科大学校第二外科、三重ハートセンター(心臓血管外科部長)、苑田第一病院(心臓血管外科部長)等に勤務。2015年9月に『千葉静脈瘤クリニック』を開設。2020年6月、『千葉静脈瘤・循環器クリニック』と改称(「JR千葉駅」西口から徒歩1分)。

河瀬 勇 院長

河瀬 勇 院長

千葉静脈瘤・循環器クリニック

千葉市中央区/新千葉/千葉駅

  • ●心臓血管外科
  • ●血管外科
  • ●循環器内科

自信を持ってできることを提供したいと考え、クリニックを開設

河瀬 勇 院長

もともと工学部の航空学科志望で、心臓血管外科を専門に選んだのも、その趣向が大きく影響しました。航空工学は、流体力学という学問が主になります。心臓のポンプのような動き、血液の流れ。それらは流体力学に通じるところがあり、私にとってはイメージがつながりやすかったのです。
心臓血管外科医として各病院で部長職まで任せていただけるようになり、一人前ではあったと思うのですが、いわゆる「名医」という存在までには到達できませんでした。そのまま病院で勤務を続ける選択肢もありましたが、私としてはトップオブトップではない自分がこの立場にいることにもどかしさを感じていたのです。ちょうどそのような思いを抱き始めた頃のことです。下肢静脈瘤の血管内治療が保険適応となり、「すでに心臓血管外科の一分野として習熟したこの分野であれば人後に落ちることはない」との確信を持ち、前身である『千葉静脈瘤クリニック』を開業するにいたりました。クリニックの名称を『千葉静脈瘤・循環器クリニック』と改称したのは2020年6月のこと。当初は、「自分が自信を持ってやれることだけを提供していきたい」と考えての開業でしたが、月日が経つにつれ、私の経歴などもご覧になり、心臓の相談に見える患者さんが徐々に増えていっていました。周りの開業医の先生を見ても、小児科医として開業し、やがて大人の方も診るようになった先生もおられますし、その逆もあります。私にできることを精一杯届けたい。その思いで、診療の枠を広げ、同時にクリニック名を改称することにしたのです。

1人の医者として、できることを精一杯やっていく

河瀬 勇 院長

初診の患者さんで言いますと、下肢静脈瘤の患者さんがやや多いかと思われます。2020年にクリニック名を改称しましたが、以降、徐々に徐々に循環器の相談に見える患者さんが増えている印象です。循環器のお悩みとしては、胸の痛みや動悸が多く、これにカテーテル治療や心臓の手術を受けられ、長期的なフォローのために来院される方が加わります。また、当院は千葉駅にほぼ直結していて利便性の高い面もあり、循環器の疾患というわけではありませんが、睡眠時無呼吸症候群の治療でお越しくださる方も少なくありません。
私は心臓血管外科医として長年に渡って手術を中心に治療を手がけてきました。外科的な治療の適応も含めた診断については自信を持っているところであり、より高度な検査や治療が必要な患者さんには適切な医療機関を紹介するなど、心臓の病気の窓口としての役割もしっかり果たしていきます。
当院では訪問診療もおこなっています。ご近所で通院が困難になった方のご自宅へお伺いするのはもちろんのこと、地域の医師会を通じての訪問診療もおこなっています。内科全般を診ることになり、これまで以上に大きな責任を負うことになりますけども、同時に、1人の医者として新たなやりがいを感じており、私にできることを精一杯させていただいています。

下肢静脈瘤の専門的治療を提供

河瀬 勇 院長

「瘤」は、「こぶ」とも読めます。下肢静脈瘤とは、足の血管がこぶ状に膨らむものです。長時間、立ち仕事をされている方に多く、足に血が滞留することで物理的に血管が広がってしまうのです。症状としては、体表面の細かな血管が膨らんだ結果、蜘蛛の巣状に血管が広がっているのが目に見えるようになり、むくみや、足がだるい・重い、などの症状に加え、進行すると痛みを感じたり、皮膚に潰瘍が生じることもあります。
治療は、大きく分けて3種類あります。1つは、保存的治療と呼ばれるもの。就寝時に足を上げることも予防策となりますし、立ち仕事を減らすことも選択肢に入ってきます。加えて、血の巡りをよくするために足を引き締める弾性ストッキングや着圧ストッキングを履いて様子を見ていくのが保存的治療です。硬化療法とは、膨らんでる血管に注射をし、血管の内腔を癒着させ、こぶを潰してしまう治療です。残るのが手術で、血管内カテーテル治療がそれに当たります。血管の中に針を刺し、逆流をしないようにする治療で、日帰りでの手術も可能です。
下肢静脈瘤は、命に別状のある疾患ではなく、それが元で足を切断したり、歩けなくなるといったこともほぼありません。ですので、エコー検査で手術の適応があったとしても、マストで手術をしなければならない、ということにはなりません。実際、当クリニックの下肢静脈瘤の患者さんで手術を受ける方の割合は3割ほどです。もっと比率の高いクリニックもあると聞いていますが、決して無理強いをすることなく、あくまで患者さんの希望を第一に治療を提供させていただいています。

患者さんのお悩みを汲み取っていくことがスタート

繰り返しになりますが、下肢静脈瘤は良性の疾患であり、治療するかどうかは患者さんのご希望に委ねられます。静脈瘤に限ったことではなく、患者さんの希望を第一に尊重するのが私たちのポリシーです。ですから、患者さんの素の訴えをお伺いできるようにすることを心がけています。それは言うは易しで、難しいことでもあります。とかく、医師は治療を誘導してしまいがちですから。患者さんご自身がどう痛みを感じてらっしゃるのか。どの程度の痛みで、どういう頻度でその症状が起こるのか。患者さんの言葉を待ち、診療につなげていくことを自身に課しています。

これから受診される患者さんへ

下肢静脈瘤の治療においては、もっとも良いものを提供しているとの自負を持っています。また、循環器疾患につきましては、アップデイトされた医療を受けていただけるよう、大学病院を始めとした高次医療機関にご紹介させていただく選択肢を含め、最後まで責任を持って治療をさせていただきます。入院施設のない診療所であり、できることに限界はありますが、その中で責任を持って診させていただきます。交通の便に恵まれているところもありますので、地域の医療の窓口として、どうぞお気軽にご利用ください。

※上記記事は2024年4月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。

河瀬 勇 院長 MEMO

  • 出身地:兵庫県
  • 趣味・特技:剣道
  • 好きな作家:司馬遼太郎、井上靖、三島由紀夫
  • 好きな映画:『セント・オブ・ウーマン 夢の香り』
  • 好きなアーティスト:あいみょん
  • 好きな場所・観光地:神戸、横浜
  • 好きな言葉:「Ask not what your country can do for you; ask what you can do for your country」(第35代アメリカ大統領ジョン・F・ケネディ)

河瀬 勇 院長から聞いた
『下肢静脈瘤』

命に別状のある疾患ではない。が、治療によって生活の質は大きく向上する

「瘤」は、「こぶ」とも読めます。下肢静脈瘤とは、足の血管がこぶ状に膨らむものです。長時間、立ち仕事をされている方に多く、足に血が滞留することで物理的に血管が広がってしまうのです。静脈の中には所々に逆流を防止する弁が付いているのですけども、負担がかかりすぎるとこの弁が壊れ、本来は心臓に向かって流れていく血液が足の先の方に流れるようになり、さらに大きなこぶが生じることになります。症状としては、体表面の細かな血管が膨らんだ結果、蜘蛛の巣状に血管が広がっているのが目に見えるようになり、むくみや、足がだるい・重い、などの症状に加え、進行すると痛みを感じたり、皮膚に潰瘍が生じることもあります。
治療は、大きく分けて3種類あります。1つは、保存的治療と呼ばれるものです。就寝時に足を上げることも予防策となりますし、立ち仕事を減らすことも選択肢に入ってきます。それに加え、血の巡りをよくするために足を引き締める弾性ストッキングや着圧ストッキングを履いて、様子を見ていくのが保存的治療です。硬化療法とは、膨らんでる血管に注射をし、血管の内腔を癒着させ、こぶを潰してしまう治療です。それから手術として、血管内カテーテル治療があげられます。血管の中に針を刺し、逆流をしないようにする治療で、現在は日帰りでの手術が主流となっています。
下肢静脈瘤は、命に別状のある疾患ではなく、それが元で足を切断したり、歩けなくなるといったこともほぼありません。ただ、生活の質に大きく影響するものであることは確かで、治療を受けることでむくみやだるさ、痛みから解放されることになります。

グラフで見る『河瀬 勇 院長』のタイプ

穏やかでやさしく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかでやさしく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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