千葉ドクターズ  |  病院・クリニック・歯医者・動物病院の検索サイト

  • 大腸ポリープ

大腸ポリープの早期発見・切除により、大腸がんの予防が可能

大腸ポリープは、大きく分けて「がんになる可能性のあるポリープ」と、「がん化の可能性が低い、またはほとんどないポリープ」の2種類があります。前者の代表的なものが「腺腫」と呼ばれるタイプで、一般的に内視鏡で切除される対象となるのはこの腺腫です。腺腫は将来的に数%の確率でがんに進行するとされており、早期に発見し、適切に取り除くことが大腸がんの予防につながります。
当院では、拡大内視鏡を用いて、ポリープの性状を慎重に見極めています。これは、そのポリープが「腺腫」なのか、それとも治療の必要がない「非腫瘍性」のポリープなのかを判断するためです。必要な場合には、その場で切除を行い、がん化のリスクを未然に防ぎます。
特に重要なのが、ポリープの大きさです。一般的に、ポリープはサイズが大きくなるほど、がんを含んでいる可能性が高まることが知られています。5mm以下のポリープではがん化のリスクは0.2%ほどですが、6〜10mmになると約5%、10mm(1cm)を超えると37%にまで上昇します。このように、ポリープの大きさとがん化の可能性には密接な関係があります。
アメリカで行われた大規模な研究では、内視鏡検査で発見されたすべてのポリープを切除した場合、大腸がんにかかる確率は76~90%低下したという結果が報告されています。これは、ポリープの切除がいかに有効な予防手段であるかを示す非常に重要なデータです。
現時点で医療界における完全な統一見解があるわけではありませんが、こうした研究結果をふまえ、多くの専門医が「見つけたポリープは原則すべて切除する」方針で診療を行っています。当院でも、患者さんの年齢やリスクに応じた判断を行いながら、必要なポリープは確実に切除することを基本としています。
大腸がんは、早期の段階であれば高い確率で治癒が可能な疾患です。だからこそ、内視鏡検査を受けること、そしてポリープを早期に発見・切除することが、将来の健康を守るうえで極めて重要だと考えています。

金沢 憲由 院長
青葉台かなざわ内科・内視鏡クリニック
金沢 憲由 院長
横浜市青葉区/青葉台/青葉台駅
●内科 ●消化器内科 ●胃腸内科 ●肝臓内科 ●健診・検診
  • 心筋梗塞

安静にしていても治らない胸の痛みは心筋梗塞の疑いが

心筋梗塞(しんきんこうそく)は、心臓の筋肉(心筋)に酸素や栄養を届ける冠動脈(かんどうみゃく)が突然詰まってしまい、心筋の一部が壊死してしまう病気です。高血圧や脂質異常、糖尿病によって血管内が細くなり、そこに血のかたまり(血栓)がつまることにより発症します。血液が流れなくなることで、心筋が酸欠状態となり、時間が経つごとに壊死する範囲が拡がり心臓全体へのダメージが大きくなります。
主な症状は、胸が突然締めつけられるように痛くなる、強い圧迫感がある、息苦しい、冷や汗が出る、吐き気を伴うなどがあります(左肩や顎、歯が痛いなどの症状が実は心筋梗塞だったということもあります)。痛みは30分以上続くこともあり、安静にしても治まりません。高齢者や糖尿病のある方は痛みを感じにくい場合もあり、注意が必要です。
検査としては、心電図や血液検査が主で、心臓超音波検査やレントゲン・CT検査などを追加します。特有な変化が見られた場合は、すぐに専門医療機関での治療が必要になる場合があります。
治療では、できるだけ早く詰まった血管を再開通させることが最も重要です。カテーテルという細い管を使って詰まっている部分を確認し、そこに風船(バルーン)やステント(網目状の金属の筒)を入れて血管を拡げることが一般的ですが、治療のタイミングが早いほど、心筋へのダメージを抑えられるため、早期の受診が大切です。

小松 禎子 院長
かえでハートクリニック
小松 禎子 院長
越谷市/上間久里/せんげん台駅
●循環器内科 ●内科
  • レビー小体型認知症

三大認知症の一つ「レビー小体型認知症」とは?

「レビー小体型認知症」はパーキンソン症候群の一種で、レビー小体という物質が脳内に沈着することでさまざまな症状を引き起こします。主な症状は、パーキンソニズムといわれる運動障害症状、幻覚、そして認知症です。もの忘れが気になり出すのにあわせて手足が動きにくくなったり、視界に「黒いもや」がかかったようになったり……こうした3つの症状が1年以内に次々に出現することが一般的です。

レビー小体型認知症と診断がついた患者さんであっても体に現れる症状はさまざまで、残念ながら「この薬を飲めばよくなる」といった治療薬はまだありません。そのためパーキソニズムが強く現れている場合はパーキンソン病と同じくドパミンを補充するお薬を使い、幻覚には抗精神病薬を処方するなどの対症療法が行われることが一般的です。

このようにレビー小体型認知症についてはまだ治療法が確立されておらず、今のところ発症を予防する明確な方法はありません。ただし、レビー小体型認知症を発症する10~20年前頃から嗅覚障害や自律神経障害(便秘など)が現れることが分かっており、今後の研究により病気のメカニズムが解明されることが期待されます。

中原 淳夫 院長
協立内科・脳神経内科クリニック
中原 淳夫 院長
中野区/鷺宮/鷺ノ宮駅
●内科 ●脳神経内科 ●脳神経外科
  • 関節リウマチ

現在は寛解が目指せる病気。早期診断、早期治療が重要ですので、気になる症状があればすぐに受診を。

関節リウマチは、関節に炎症が起きることで、関節の腫れや痛み、朝のこわばりなどの症状をきたし、関節の変形、動かしづらさを生じる病気です。自己免疫疾患の一つで、本来病原体を排除するための免疫系が、誤って自分自身の関節組織を攻撃してしまうことで関節炎が起こります。特に40〜60代の女性に発症することの多い病気ですが、それ以外の年齢や男性でも発症することがあります。遺伝的要因、外的要因が重なって発症に至ります。外的要因として、歯周病や喫煙の関与が証明されています。関節の炎症が長引くと、関節に変形をきたし、関節が動かしづらくなるなどの機能障害を生じてしまいます。一度変形が生じると、治療によって元に戻すことはできなくなりますので、その前に治療を開始する必要があります。そのためには、早期に関節リウマチと診断することが必要です。また、発症後早期は治療が比較的効きやすく、治療を開始すべき重要な時期とされています。したがって、関節リウマチは早期診断、早期治療が非常に重要です。それにより、より良い状態を目指すことができるようになります。治療は、疾患修飾性抗リウマチ薬という種類のくすりを用いて行います。これにより、痛みをとるだけではなく、病気自体を良くしていきます。その中には生物学的製剤という注射薬やJAK阻害薬という内服薬が含まれ、これらを適切に使うことで従来よりも圧倒的に多くの患者さんにおいて寛解(症状がなく、病気が完全に良くなった状態)を達成することができるようになりました。早期診断、早期治療のため、気になる症状があればリウマチ専門医へご相談ください。

髙橋 広行先生
フォレスト内科リウマチ科クリニック
髙橋 広行先生
大田区/大森中/梅屋敷駅
●内科 ●リウマチ科

MORE

歯科医師から聞いた
『歯や口の病気』の対処・治療方法

  • 根尖性歯周炎

歯が健康な状態であれば治療の選択肢が増える

根尖性歯周炎とは、歯根の先にある根尖という部分から細菌が出て、周りの組織に炎症を起こす病気です。一度歯根の治療をしている歯で、根尖に見えないひびが入るなどして細菌が溜まり、膿が出て痛みや腫れが起こります。治療法としては、その歯の被せ物を外した際に歯根にヒビが入ってしまっている場合、炎症がかなり進行し残存歯質量が少なくなってしまった場合は、抜歯をすることになります。歯根にヒビがなく、残存歯質量も多い、歯周病もない状態であればマイクロスコープを用いた再根幹治療が高い成功率で有効です。症状がある程度進行した状態でも、口腔外科処置で歯根端切除術を行うと、90%以上は歯を残せるというデータもあります。しかし、根尖性歯周炎の重要なポイントは、歯がどれほど健康な状態でいるかが治療の選択肢に大きく関わってくることです。歯周病などで歯がグラグラした状態では歯根の治療はできません。歯みがきをして、できる限り歯を健康な状態にしておくことで治療の幅が広がりますよ。

竹田 敦 院長
町田マルイ はごころ歯科口腔外科・矯正歯科クリニック
竹田 敦 院長
町田市/原町田/町田駅
●歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科
  • 小児歯科矯正

小児矯正を始めるベストのタイミングは??

日本矯正歯科学会では、小児矯正を始めるタイミングとして「上下の前歯が永久歯に生え変わってきてから」を推奨しています。年齢でいうと6〜7歳頃が目安です。
小児矯正の「一期治療」は、永久歯がすべて生え揃う前、つまり12〜13歳頃までが治療期間となります。ただし、受け口傾向のあるお子さんの場合は、身長が止まる15歳頃まで経過を見ながら治療を進めていくこともあります。
乳歯列期の段階でも、「永久歯が生えるスペースが足りなそう」といった予測はある程度可能です。しかし、小児矯正の目的は、単にスペースを作ることではありません。
小児矯正の本来の目的は、「顎の成長を適切にコントロールすること」にあります。
すべての歯が永久歯に生え変わってから、最終的な噛み合わせを整える本格的な治療(二期治療)を行うことになります。

上下の前歯が永久歯に生え変わると、オーバージェット(前歯の前後的な距離)や、オーバーバイト(かみ合わせの深さ)、歯冠幅径(歯の横幅)などが見えてきます。また、この時期は第一大臼歯(6歳臼歯)が生え始めるタイミングでもあるため、奥歯の前後的なかみ合わせも把握でき、矯正治療において非常に重要な正確な分析・診断が可能になる時期です。
乳歯列期に見られる反対咬合(受け口)や切端咬合(上下の歯がちょうど先端でかみ合う状態)を心配される親御さんも多くいらっしゃいます。ですが、実はこの時期の反対咬合の約半数は、自然な永久歯の生え変わりによって正常なかみ合わせになるといわれています。
もちろん、中には乳歯列の段階で明らかに顎のバランスが崩れているケースもあります。ただし、すべての受け口が早期治療を必要とするわけではありません。
一方で、奥歯がかみ合っていない交叉咬合や、一部の歯だけが過度に干渉しているようなケースは、早めの対応が必要になる場合もあります。

矯正治療は、「始める時期」がとても重要です。成長期だからこそできる治療があり、その時期を見極めるためにも、まずは矯正相談にいらしてください。
顎の発育を正しく導くことは、将来の負担を減らすことにもつながります。
「噛む・話す・笑う」——一生使う大切な機能を、お子さまと一緒に育てていきましょう。

末石 奈保 院長
矯正歯科クリニック三田赤羽橋
末石 奈保 院長
港区/三田/三田駅
●歯科 ●矯正歯科
  • マウスピース型矯正

取り外しが可能で、お口の中を清潔に保ちながら歯並びを整えていく

従来からある矯正治療は、歯の表面に装置を取り付けるブラケットタイプと言われるものです。また、装置を見えにくくしたいというニーズに応える形で開発されたのが歯の裏側に装置を取り付ける、いわゆる裏側矯正です。マウスピース型矯正はその後に誕生したもので、装置を取り外し出来ることが大きな特徴と言えます。従来の矯正治療は装置を外せないために歯みがきが難しくなりやすく、むし歯や歯周病の原因となってしまうデメリットがあります。それに対してマウスピース型矯正は取り外しが可能ですから、お食事も問題ありませんし、歯みがきやフロスもいつも通りできますので、お口の中を清潔に保ちながら歯並びを整えていけることになります。
また、マウスピース型矯正の利点としては、痛みが少ない点が挙げられます。付けた当初は締め付けられるような感じはありますが、そもそも痛みのコントロールが容易なのです。例えば、一回の装置で歯を動かす量を少なく調整することで、痛みをさらに軽減することが可能になります。
それからよく知られていることですけども、マウスピース型矯正はあらゆるケースに対応できるわけではありません。それぞれの装置に得意不得意はありますが、特に抜歯が必要な方については、一部にブラケットを用いることで矯正治療の期間を短くするといったことがおこなわれます。また、取り外しが出来るといっても、装着してなければ想定するような効果を得ることはできませんので、1日22時間以上、付けておくことが求められます。

髙橋 直子 院長
白金台パール矯正歯科こども歯科
髙橋 直子 院長
港区/白金台/白金台駅
●矯正歯科 ●小児歯科 ●歯科
  • 下顎前突[受け口・しゃくれ・反対咬合]

下顎前突の治療は、成長期にある子どもと大人とでは異なる

下顎前突の治療は大人と子どもで異なります。
子どもの場合は低位舌と呼ばれる習癖が原因で下顎が前方に出ていることがほとんどです。そのため舌を挙上する装置を入れることで早期に改善することがあります。下顎が前方位でなく上顎が後方位の場合は上顎の前方牽引を行うこともあります。
子どもは上下顎の骨が成長途上のためこの時期に治療すると顎のバランスを整えることが出来ます。下顎前突(反対咬合)や交叉咬合、過蓋咬合などは歯が望ましくない状態で引っかかっている状態なので、お顔の骨の成長に影響を与えることがあります。そのため下顎前突は子どものうちに治療することが望ましいといわれています。
 
大人の場合は今後の骨の成長はないため、上下顎骨の大きさのバランスが悪い場合には外科的矯正治療も考えられます。手術を避け、骨格に合わせて歯を傾斜させて咬合させるなど、矯正治療単独でも対応できる場合があります。これは患者様の希望によって治療方針が分かれるところです。

矯正歯科医院では、初診は無料で相談できるところもありますので、まずお話を聞いてみることをお勧めします。

鈴木 正能 院長
津田沼すずき矯正歯科
鈴木 正能 院長
習志野市/津田沼/津田沼駅
●矯正歯科

MORE

獣医師から聞いた
『動物の病気』の対処・治療方法

  • 犬の常同障害

総合的な観点から症状を鑑別していくことが大切

犬の常同障害のひとつとして手足を舐めたりかじったり、尻尾を追いかけ回したりといった行動を繰り返すことがあります。行動学的に言えば、何かしらのストレスによって異常行動が起こるという見方や、皮膚に何らかの病変が起こっているために起こる、という見方もある一方で、神経学的な感覚異常によって起こるケースも少なくありません。例えば、前足を氣にする場合、実際は首を痛めていて、神経の異常が前足の感覚異常につながっているケースもあります。また、柴犬に多いのですが、巻いている尻尾を振りますよね。それが尾骨を痛め、結果、尾を追っかけて回る、という行動につながるケースがあります。同じ行動を繰り返すという行為が、果たして心理的なものによるのか、身体的なものなのか、はたまた環境的な要因によるものか、総合的に観察し、診断につなげていくことが重要です。多方面から原因をとらえ、その上で改善しなければ、安定した状態に落ち着くことは難しいでしょう。

志田 蒔宣 獣医師 & 志田 有美佳 獣医師
都岡動物病院
志田 蒔宣 獣医師 & 志田 有美佳 獣医師
横浜市旭区/都岡町/鶴ケ峰駅
●犬 ●猫 ●ウサギ ●フェレット ●ハムスター ●鳥
  • 猫の糖尿病

肥満が原因で起こる「猫の糖尿病」栄養管理と運動不足の解消が予防のカギ

糖尿病は、身体の中で血糖値を下げる働きのあるインスリンを作り出す機能が低下し、血糖値を適切に下げることができなくなる病気です。
猫の糖尿病は増えており、原因は肥満によるものが多いですね。肥満の程度に比例して糖尿病になりますから、体重管理はとても大切です。
糖尿病の多くの猫に特徴的なのは「食欲は落ちず沢山食べるのに体重が落ちること」。多くの飼い主さんはこの段階で気づいて来院されますね。血液検査をしてみると多くは血糖値が上昇しています。治療は食餌療法とインスリン投与です。インスリンの量の調整が必要なので、はじめは入院して治療します。
退院後は自宅で血糖値を測定し、インスリンを投与し血糖値が安定してくると全身状態は回復します。猫の場合はインスリン投与が必要なくなるケースもありますが、血糖値の推移を継続的に見ていかなければいけません。インスリンの分泌が再び減少すると症状が再燃する場合も多いので、生涯にわたって上手にコントロールをしていく必要があります。

加藤 規  院長
ただす動物病院
加藤 規 院長
横浜市港南区/芹が谷/上永谷駅
●犬 ●猫 ●ウサギ ●フェレット ●ハムスター

MORE