一人ひとりの状態に合わせてて適切な治療薬を選択していくことが大切
にきびは正式には尋常性ざ瘡とよばれ、主に思春期に発症し、多くの方が経験する皮膚病です。にきびは顔や上半身に存在する皮脂腺を伴った毛穴に生じる炎症性疾患で、経過や見た目で診断します。ニキビ治療は面ぽう治療薬を主体に使用しますが、炎症が生じたにきびには部分的に抗菌薬を重ねて塗る方法や内服抗菌薬を使用する場合もありますので、患者さんの症状に合わせた治療方針と治療薬を選択していきます。
保険診療で十分な治療効果を得られない方には女性では婦人科疾患の可能性もありますので必要時、受診をすすめる場合もございますし、酒さ、毛包炎、ステロイド性ざ瘡、マラセチア毛包炎などの皮膚疾患も鑑別しなくてはなりません。スキンケアも重要で、洗顔や保湿は優しく行い、ノンコメドジェニックのスキンケア製品を選ぶことがおすすめです。
また、難治性のニキビの方には早期から自由診療を併用することもございます。にきびは慢性炎症性疾患ですので、にきびが良くなったからといって治療をやめると再燃することもありますから、根気強く治療を継続することが大切です。たかがニキビと考えず、にきびに悩まれていらしたら早めに皮膚科へ受診することをおすすめします。
- こころみクリニック
- 平野 由似 院長
- 川崎市中原区/木月/元住吉駅
- ●美容皮膚科 ●皮膚科