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若月冬樹 理事長

FUYUKI WAKATSUKI

多職種連携による「チーム医療」が一番の強み。24時間365日体制で患者さんやご家族をサポート

日本大学医学部卒業後、同大学医学部附属板橋病院 救命救急センターに勤務。2002年に『若葉クリニック』を開設(小児科・内科標榜)。2006年に医療法人社団麒麟会を設立し、在宅医療へと軸足を移す。翌年より24時間体制の本格的な在宅診療所へと移行し、2020年6月に現在地へと移転。

若月冬樹 理事長

若月冬樹 理事長

若葉クリニック

船橋市/上山町/船橋法典駅

  • ●訪問診療
  • ●内科
  • ●小児科
  • ●整形外科
  • ●精神科
  • ●皮膚科

医師家系の三代目。救急医として医療の基礎を身につける

若月冬樹 理事長

私は東京・江東区の出身で実家は小さなクリニックを営んでいました。祖父の代から数えると私は三代目になり、小さな頃はクリニックを手伝う場面もありました。そうした環境の中で成長するうち、「将来は自分もお医者さんになるんだろうな」という気持ちが芽生えたのだと思います。
日本大学医学部卒業後は、母校の大学の附属病院(板橋病院)の救命救急センターに籍を置きました。急性期医療ではその時々に迅速かつ適切な判断が求められます。ICU(集中治療室)を担当するなかで生命の危機に陥った患者さんに集中し、最善の方法を選択し、迅速・適切な行動に移すスキルを身につけられたことは、今につながる貴重な財産になっています。

24時間365日体制で患者さんやご家族をサポート

若月冬樹 理事長

2002年に『若葉クリニック』を開設した当時は、外来にて主に小児と高齢者の診療を行っていました。その後2006年に医療法人社団麒麟会を設立し、小児と高齢者の在宅医療にシフトしました。当初はここから少し離れた場所に拠点を置いていましたが、2020年6月にこちらへ移転してきました。現在は在宅医療を柱にしつつ、完全予約制にてひと月に一日だけ外来診療に対応しています。
在宅医療は急変時などに患者さんのもとを訪れる往診とは異なり、定期的・計画的に患者さんのご自宅や施設を訪問して診察や健康相談を行います。在宅医療は心身の病気やけがなどがあって通院が難しい全ての方が対象となり、年齢や症状の程度にかかわらず医療サービスを受けていただけます。当院には私を含めて10人ほどの医師が在籍し、24時間365日体制で患者さんやご家族をサポートしています。

多職種連携による「チーム医療」が一番の強み

若月冬樹 理事長

私には理事長という肩書きがありますけれど、在宅医療は私一人だけで行えるものではありません。当院が内科に加えて、皮膚科、整形外科、精神科、小児科の診療に対応できるのも、常勤・非常勤の先生方のご協力があってこそ。それぞれに専門性を持った医師に加えて看護師、作業療法士の他、CM、MSW、カウンセラーの資格のある職員が在籍しており、多職種が連携して問題解決にあたれることが当院の強みです。法人として各専門から“聞く耳”はたくさんありますので、何かお困りのときは遠慮なくご相談ください。
在宅医療を行うなかでは、患者さんの最期を看取ることもあれば、急変した患者さんに対応する場面もあります。そんなときは救急医療の現場で学んだ「集中」「選択」「行動」が大いに役立つわけですが、在宅医療ではこれらに加えて「周囲へのまなざし」も大事にしなければなりません。患者さんの病状や治療方針について、ご本人やご家族はどのように考えていらっしゃるのか……。患者さんやご家族のご意向を尊重しつつ、それぞれのご家庭にとって一番いい治療やケアについてご一緒に考えたいと思います。

患者さんやご家族へのリスペクトを忘れずに

今から10年ほど前になるでしょうか。中学校に通う年頃の末期のがん患者さんを担当したことがありました。在宅医療に慣れてきてはいましたが、実際は未熟なところがあり、振り返ってみると家庭内の暗黙のルールや思春期の女性に対する配慮が欠けていたように思います。病気に集中してしまうあまり配慮が不足し患者さんを怒らせてしまい、お互いに気まずいまま最期のときを迎えることになりました。それでも亡くなる直前、励ましの声とともに私が握りしめた手を彼女が握り返してくれたときの手の感触は今も忘れることができません。最後の最後に私を受け入れてくださったことが、ほんの少しだけ気持ちを軽くしてくれ、同時に、彼女から在宅医としての姿勢を改めて教わった気がします。
在宅医療は患者さんやご家族のプライベートな空間に足を踏み入れ、暮らしの中で診療を行います。私たちがそのご家庭のルールをおかすことは決して許されませんし、患者さんやご家族に対するリスペクトを忘れてはならないと思っています。

これから受診される患者さんへ

私は在宅医療に携わって十数年になり、知識や経験という患者さんを助けるための支援という「武器」を身につけました。しかし必要な時には出しますけれど基本は丸腰で、診療の場ではあくまでも一人の人間として患者さんやご家族とゆっくり向き合うようにしています。とはいえ医師と患者さんも人と人ですから、相性はあります。ご意見やご要望などがありましたら遠慮なくお伝えいただき、相互理解を深めていきたいです。

※上記記事は2024年7月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。

若月冬樹 理事長 MEMO

  • 出身地:東京都
  • 出身大学:日本大学医学部
  • 趣味:音楽鑑賞、映画鑑賞
  • 好きな映画:ホラー、サスペンス、ミステリー/「『ロスト・ボディ』は面白かったです」
  • 好きな場所・観光地:沖縄県、小笠原諸島
  • 座右の銘:「行雲流水」

若月冬樹 理事長から聞いた
『起立性調節障害』

子どもが学校に行けないときは、何らかの病気が隠れている可能性も

子どもが朝起きられなかったり、「学校に行きたくない」と言ったりすると、親御さんたちはさぞご心配でしょう。「子どもが登校拒否になった」と慌てて、精神科や心療内科の受診を検討なさるかもしれません。しかし子どもたちが学校に行けない背景には内科系の疾患が隠れているケースも否定できません。精神科や心療内科の前に、ぜひ内科クリニックを受診してみてください。

子どもの登校拒否を引き起こす代表的な病気として、起立性調節障害があります。起立性調節障害は朝起きようとすると脳の血流が低下して頭痛や立ちくらみなどが生じるため、たとえ本人に登校する意思があっても起き上がることができません。またこの病気は朝方に症状が強く現れ、午後からは徐々に回復する特徴があるため、「ずる休みをしている」と誤解されてしまうことも子どもたちを追い詰めます。親御さんにはぜひ、こうした病気があることを頭の片隅に置いておいてほしいと思います。

なお、登校拒否の原因が子どもたちのメンタルに起因する場合、精神科での治療はおおむね1~2年に及ぶとお考えください。また親御さんから見て治療がうまくいっていない様子があれば、担当医を変更するなど適切な対応をとることをおすすめします。

グラフで見る『若月冬樹 理事長』のタイプ

穏やかでやさしく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかでやさしく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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