柳澤 雄太 院長
YUTA YANAGISAWA
千葉中央駅から徒歩3分の心療内科・精神科クリニック。多職種によるチーム医療で「生きづらさ」の解消を目指す
旭川医科大学卒業。精神科の医師として国府台病院(現・国立国府台医療センター)、木村病院などに勤務。2023年7月に『くすの木クリニック』を開設し、現在に至る。

柳澤 雄太 院長
くすの木クリニック
千葉市中央区/新田町/千葉中央駅
- ●心療内科
- ●精神科
教育学部から医学部へ。精神科医として幅広く経験を積む

私は千葉市で生まれ育ち、もともとは大学の教育学部に通っていました。そのときに友人がうつ症状を訴えたり、塾講師のアルバイトで受け持ったお子さんに発達障害があったりして、精神科医療に興味を持つようになったんです。学士編入という形で北海道にある旭川医科大学に入学し、卒業後は現在の国立国府台医療センターで研修を始めました。
研修先として国立国府台医療センターを選んだのは、精神疾患のある患者さんの生活を支えるソーシャルワーカーさんの熱心な姿に感銘を受けたことが大きな理由です。精神科では、医師をはじめ心理士やソーシャルワーカーなど多職種によるチームで患者さんを支えていくものですから、医師になった初期の段階からチーム医療を学べたことは今につながる財産になりました。その後、2020年の春からは千葉市にある精神科専門の木村病院で経験を積み、ここでは主にトラウマや認知機能障害などが精神疾患に与える影響について学びを得ました。
多職種によるチーム医療で「生きづらさ」の解消を目指す

この場所にもともとあった精神科クリニックを継承する形で、『くすの木クリニック』を開いたのは2023年7月でした。医師になってから開業するまでずっと精神科救急の現場で仕事をしてきましたが、その中ではどうしても、今の医療の限界を感じる場面がありました。急性期病院への入院期間は制度上おおむね3か月に限られているため、患者さんは十分に回復しないままに退院し、再び入院となるケースが少なくなかったのです。
最近はクリニックレベルでも、医師、心理士、ソーシャルワーカーなど多職種連携によるチーム医療が実践できるようになってきました。当院でも1人でも多くの方の「生きづらさ」を解消し、医療者や地域の支援者からも信頼されるクリニックを目指して取り組んでいます。お薬による治療を行うのはもちろん、悩みや不安を抱える患者さんの暮らしを支え、社会復帰や問題解決のお手伝いをしたいと考えています。
患者さんと丁寧に向き合い、根本的な問題解決に努める

一口に「精神疾患」と言ってもさまざまな種類があり、病気になる原因も患者さんごとに異なります。たとえばうつ病は、すべての年代に起こり得る病気ですが、子ども、大人、高齢者などの年齢層によってアプローチの仕方が異なり、原因を正しく把握して適切な治療を行うことが大事です。うつ病との診断をつけてお薬を出すのは簡単なことですが、根本的な問題を解決しなければ、同じ症状を繰り返してしまう可能性があるからです。
このため当院では、患者さんの「生きづらさの背景にあるもの」に目を向けることを大切にしています。何らかのトラウマによって人に頼れなかったり、人に気を遣い過ぎたりする「対人関係のくせ」、ネガティブ思考になりがちな「考え方のくせ」などを、患者さんとの対話で見極め、「生きづらさ」に対する解決策をご提示することが1つのゴールだと考えています。
治療のゴールを共有し、1人の患者さんをチームで支える
人に頼ることが苦手だったり、他人に対して過度に警戒心を抱いていたりする方にとって、医療機関を受診するのは大きな勇気が必要なことだと思います。だからこそ私は、最初の一歩を踏み出してくれた患者さんを「来てくれて、ありがとうございます」という気持ちでお迎えし、悩みや不安に丁寧に向き合いたいと考えています。一方の患者さんは、今のつらい状況や、薬を飲むことなどへの不安でいっぱいだと思います。ですから、これからどんな治療をして、どのような経過をたどっていくのかを分かりやすくお伝えすることを心がけています。時には1つずつ階段を上っていく治療の過程を図に表しながら、治療のゴールを一緒にイメージできるようにしています。
とはいえ、精神科医療において医師ができることには限りがあり、心理士やソーシャルワーカーなどの役割も非常に重要です。当院では定期的にミーティングを開いて情報共有をおこなっていますが、専門的な視点からの意見には学ぶことも多く、患者さん想いのスタッフに恵まれたことを心からうれしく思っています。これからも薬による治療で終わることなく、スタッフ全員で知恵を出し合い、苦しみの中にいる患者さんのために力を尽くしていきたいと考えています。
これから受診される患者さんへ
勇気を出してクリニックへお越しくださる患者さんがいる一方で、地域の中には生きづらさを抱えながら日々を送っている方が、たくさんいらっしゃると思います。当院では来院された患者さんの治療を行うだけでなく、地域全体に支援の輪を広げていくような取り組みにも力を入れていきたいと考えています。悩みの種類は人それぞれで、症状の程度にかかわらず、ご本人にとっては深刻で重大な問題であることに変わりありません。「誰かに助けてほしい」「話を聞いてもらいたい」と感じたときには、迷わずにご連絡ください。患者さんのSOSを最初に受け止める受付スタッフをはじめ、当院には「生きづらさ」を少しでもやわらげたいという熱意と専門性を持ったスタッフがそろっています。どんなにささいなことでも構いませんので、遠慮なくご相談いただきたいと思います。
※上記記事は2025年7月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。
柳澤 雄太 院長 MEMO
- 出身地:千葉県千葉市
- 出身大学:旭川医科大学
- 趣味:旅行
- 好きな場所・観光地:「瀬戸内の海と山を見てのんびりするのが好きです」
- 好きな本・作家:『アリとキリギリス』の、最後にアリがキリギリスを助けてあげるバージョン
- 好きなアーティスト:David Bowie、櫻井敦司
- 好きな言葉・座右の銘:「詣で来る 人のねがひの満ち足れと ただひとすじに 祈る明けくれ」(比叡山で見かけた言葉
柳澤 雄太 院長から聞いた
『うつ病』
あらゆる世代にリスクがある「うつ病」を解説
うつ病の治療は原因や症状によってアプローチが異なりますが、適切な治療によって社会復帰できるケースがほとんどです。治療を進めるなかで不安がやわらぎ、十分な睡眠が取れるようになると、心身の休養が整って少しずつ気持ちが前向きになっていきます。身の回りのことができるようになり、集中力が回復してくれば、職場への復帰も期待できるようになります。
このように、うつ病の症状は劇的によくなるというより、階段を1段ずつ上がるようなイメージで回復していきます。「消耗するエネルギー」が「回復するエネルギー」を上回る状態が続いていると、うつ病を発症しやすくなるかもしれません。そのため、日頃から十分な睡眠や栄養をとるとともに、周囲に気を遣い過ぎないこと、ストレスを上手に発散することも大切です。
グラフで見る『柳澤 雄太 院長』のタイプ
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エネルギッシュで明るく話しやすい先生 | ![]() |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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