千葉ドクターズ  |  病院・クリニック・歯医者・動物病院の検索サイト

飯塚 伸子 院長

NOBUKO IIZUKA

医師人生の最後に。あなたの子育てを応援したい

東京大学医学部保健学科卒業。東京大学大学院修了(小児保健学)。千葉大学医学部卒業。東京女子医大病院小児科(研修)。1995年、江戸川区篠崎で『いいづか小児科』を開業。2024年11月、市川中国分にて再開業。

飯塚 伸子 院長

飯塚 伸子 院長

いいづか小児科

市川市/中国分/矢切駅

  • ●小児科

医師人生の最後。家族が長くお世話になった地域で小児医療を通して貢献したい

飯塚 伸子 院長

私は28歳の時に千葉大学医学部に入学しました。それまでは東京大学の保健学科を出て、母子保健学という分野で仕事をしていたのです。結果、ずっと小児に関わる形となったわけですが、医師免許がないゆえの限界を感じた面があり、改めて医学部の門を叩いたんですね。医学部入学時にはすでに結婚もしていましたし、1年生の時に長男を産み、ついで次男の出産と、今振り返っても結構大変な学生生活でした。その後の医師としてのキャリアも含めてのことですが、そうした経験もあって、「少々のことでは驚かない」といったような、一種の度胸がついた面はあったかもしれませんね。

江戸川区の篠崎に『いいづか小児科』を開設したのは、1995年のことになります。で、この場所はというと、そのずっと前から私たちの住まいがあったところだったのです。この辺りは小児科は少なく、お医者さん自体も少ない地域です。医師人生の最後の最後、長くお世話になった地域で少しでもお役に立てればと、縁ある土地で再開業をしたという形になります。

歯科と小児科が併設した新しいクリニックのかたち

飯塚 伸子 院長

小児科医として現場で大抵のことは経験してきましたので、仮に治療中にアナフィラキシーショック等のアクシデントが起ころうとも、救急車が来るまでの間に患者さんの命に何かある、というようなことは避けられる、という自負は持っています。もちろん、そのようなことが起こらないに越したことはありませんけどね。

正直なところ、息子が歯科医師になる前は、私自身の歯科への認識も一般の方とさほど変わらなかったと思います。今では、歯周病が全身の疾患に強い影響を与えることはよく言われるようにもなりましたし、実際、歯がたくさん残っている人たちの方が元気に長生きするということは実感します。認知症を避けたいならば、長生きしたければ、3ヶ月に1回はお口のクリーニングに行かれるべきでしょう。当院は小児科ですが、医科と歯科も今後はやはり「予防」ということが大きなキーワードになってくるのではないでしょうか。

病気にならないことに力を傾けることが大切

飯塚 伸子 院長

篠崎時代には、延べ2万2千3百人のお子さんを拝見してきました。当初はほとんどが保険診療で、乳児健診や予防注射の方は2割に満たなかったのが、終わりの頃には“半々”というくらいになっていましたね。病気になりたい、なんて人はいません。いかに病気にならないようにするかが非常に大事で、またそうすべきと考えています。
そのためにはまずは予防注射で防げる疾患を確実に防いでいくこと。それから乳児健診。見つけなければならないものをなるべく早期に健診によって見つけていくことが大切です。先天性股関節脱臼(発育性股関節形成不全)という疾患があります。股関節はくぼみ(寛骨臼)に大腿骨の先の球状の部分が合わさる(はまる)ことによって形成されますが、日本人の女性はそのくぼみが浅いと言われており、股関節が外れやすい人種と言えるのです。これを防ぐには、健診でその兆候を拾っていくことも大切ですし、抱っこをする際もM字型開脚の状態で必ず股関節を押えてあげるM字抱っこを心がけることが重要です。実は私自身、股関節が悪く、両方とも人工股関節が入っています。子どもの頃からその事実を知って、なすべきことをしていれば、そうなっていない可能性が高かったわけです。それは一事が万事、あらゆることに通じることで、病気になってから悩むよりも、病気にならないことに心を傾けることが大切だと思うんですね。

こんなにかわいい赤ちゃんを抱ける今をぜひ楽しんで(「コラム」より)

初めて生まれた我が子を抱いた母親は皆幸せです。「なんてかわいくて小さいの。すべて私のものよ」と母は心ひそかに思います。
そして退院。新米ママにとって、その日から戦争が始まります。天使のような我が子は、夜中に2回も3回もお乳を欲しがります。2時間毎に起こされる母親はぼーっとして「なぜこんなに泣くの」「育児書には一回120ccと書いてあるのになぜ80ccしか飲まないの」「なぜこんなに吐くの」と心配と不安のとりことなります。
でもお母さん、それでいいのです。育児にマニュアルなんてないのです。あなたの赤ちゃんは1人の人間なのですから、各々に個性があって、育児もオーダーメイドにならざるを得ないのです。ベテランママがよく知っているように、同じ両親の子であっても全く同じ子育てでは通用しないのですから。

育児は喜びであると思います。少子化傾向の現代、それは一生のうち何度も味わえるものではありません。育児は神様が私たち女に当ててくださった特権です。今ブルーになっているお母さんたちは、こんなにかわいい赤ちゃんを抱ける今をぜひ楽しんでください。そしてまた、育児とは取り返しのつかない実験でもあります。今の子育ての結果が出た時は、もう引き返すことはできないのですから。
今を真剣に、でも焦ることなく楽しんでください。子育てとは子供を育てるのではなく、子供と一緒に親も育っていくものであると思います。

これから受診される患者さんへ

小児科医の役割は、よろず相談所のようなものと思っています。先ほど挙げた股関節もそうですが、自閉症もある段階においてしっかり見つけてあげられるかで、その後の方向性もずいぶんと変わってきます。何か気になることがあれば、健診の時期にこだわらずいつでも気軽にご相談ください。

※上記記事は2024年12月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。

飯塚 伸子 院長 MEMO

  • 出身地:神奈川県横浜市
  • 出身大学:千葉大学医学部
  • 趣味・特技:日本舞踊
  • 好きなこと:「子育て!」
  • 好きな観光地:日光

飯塚 伸子 院長から聞いた
『インフルエンザ』

予防接種で感染を完全に予防することは難しいが、重症化を防げる恩恵が大きい

今年(2024年)のインフルエンザの流行開始は大変早かったです。また咳・鼻水が先行して発熱となる患者様が多かったと思います。インフルエンザで高熱が出ると心配なのはけいれんです。一番多いのは熱性けいれんですが、特に乳幼児がけいれんを起こすと、もしや脳症・脳炎ではと心配になります。乳児のインフルエンザ脳症は致命的になることがある病気です。痙攣は熱のあがり始めに起こすことが多いです。左右差のある痙攣、15分以上持続する痙攣、いったん落ち着いてもまた繰り返す痙攣は複雑型熱性けいれんと言って、脳症・脳炎また脳波異常を伴う病気であることがあります。インフルエンザ予防接種はインフルエンザを完全に予防することはできません。防御率は6割程度と言われています。しかし、インフルエンザの重症化を防ぎ、インフルエンザ予防接種をした乳幼児はインフルエンザ脳症にならないといわれます。予防接種は生後6か月からできます。今からでも接種を検討しましょう

グラフで見る『飯塚 伸子 院長』のタイプ

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

CLINIC INFORMATION