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  • 犬の白内障

根本治療は外科手術。併発の場合は原因の病気をしっかり治して

白内障は、水晶体が濁り視力が低下してしまう症状で、犬によく見られる病気です。原因は遺伝的なものから、他の病気がきっかけで併発してしまうなど様々です。老齢だから白内障になるとも一概には言えませんし、目が白っぽくなっていても実は白内障ではない場合もあります。飼い主さんが気づく症状としてわかりやすいのは、目が白くなることが挙げられます。しかし初期の段階では痛みやかゆみなどの症状もなく、飼い主さんの方でわかるのはかなり進行してからになります。初期の段階ですと、動物病院で専用の顕微鏡で検査をしないとはっきりとした診断が下せないことが多いです。ある程度症状が進行すると痛みが出てくることもあり、進行を遅らせる点眼薬などもありますが、完全に治療するには外科手術が必要になります。遺伝が原因となると1~2歳から白内障になってしまうこともあり、この場合は予見予防というのは難しいです。目の炎症や糖尿病など他の原因がある場合は、まずその原因となる病気の治療をしっかりとすることです。健康診断を定期的に受診し不調を見逃さないことも大切です。愛犬の様子は日頃から気をつけて見て、物にぶつかりやすくなるなどの異常があらわれたら一度獣医師にご相談ください。

近藤 竜太 院長
白金高輪動物病院
近藤 竜太 院長
港区/白金/白金高輪駅
●犬 ●猫
  • 犬・猫の外耳炎

外耳炎は気温・湿度ともに高くなる夏場に注意が必要な病気

外耳炎とは、耳の入り口から鼓膜にかけて炎症が生じる病気です。ダックスフンドなどの耳が垂れた犬、耳が折れたようなスコティッシュなどの猫にみられる遺伝的な病気といえるものの、発症には暑さや蒸れなど環境的な要因が大きく影響することが分かっています。このため外耳炎は、気温・湿度ともに高くなる夏場に多くみられる病気の一つといえます。

外耳炎は、動物たちの耳に水やゴミが入ることで炎症が起こります。一般に命に関わる病気ではありませんが、なかなか症状が改善しない場合(難治性)は、異物が耳の奥深くに潜んでいたり、腫瘍が原因になっていたりする場合もあります。こうしたケースでは動物病院を受診していただき、耳鏡を使って耳の中を確認・原因を特定したうえで、適切な治療を行う必要があるでしょう

外耳炎の予防法としては、ペットの耳の周りを拭いてあげるなどの日常的なケアが挙げられます。ただし動物たちにも人間と同じように自浄作用が備わっており、耳の中の汚れは自然と外に排出されるようになっていますから、過度な心配はいりません。ペットたちとのスキンシップの中で彼らの全身状態をチェックして、もしも気になることがあれば早めの受診をおすすめします。

松尾 英治 院長
アステール動物病院
松尾 英治 院長
川口市/西青木/西川口駅
●犬 ●猫
  • 猫の甲状腺機能亢進症

元気で⾷欲があっても要注意!猫の甲状腺機能亢進症

甲状腺の過剰形成や腫瘍化によって甲状腺ホルモンの分泌が過剰に働いてしまって起こる病気です。特に⾼齢の猫に多くみられる疾患で10分の1の確率で罹患すると⾔われています。早いと12、3歳で、主に14、5歳からこの病気が多く⾒られます。
この病気の症状は、どんどん痩せていってしまうことです。中には、⽬がギラギラしたり、怒りっぽくなる⼦もいます。ただ、ほとんどの場合、猫達の様⼦がいつも と変わらないので、飼い主さんは元気だと思っていることが多いのが落とし⽳です。元気・⾷欲があるのに痩せているという場合はこの病気を疑ってください。 診察の際は、甲状腺を触診して腫れがあるかも確認しますが、猫はわかりにくいことも多いので、エコーでも確認します。加えて、⾎液検査をしてT4という甲状腺 ホルモンの値をチェックし、正常値よりも⾼い場合は甲状腺機能亢進症を疑います。これらのチェックで病気が疑われる場合には、さらに甲状腺ホルモン のFT3、TSHという検査をして、結果によって確定診断を⾏います。 治療法は甲状腺を切除するという外科的処置もありますが、多くは内服薬で甲状腺ホルモンの値を調整していく治療法を⾏います。内服薬は甲状腺ホルモンの値を弱めるための薬を内服し、1⽇1回または2回の服⽤を数ヶ⽉続けてもらい、こまめに 甲状腺ホルモンの値をチェックしてその⼦にベストな内服量を決めていきます。以 前は⼈体⽤の内服薬を使っていましたが、数年前に猫専⽤の内服薬が出て服⽤しやすくなりました。
元気で⾷欲があるけど極端に痩せてきたという場合には⼀度この病気を疑ってみてください。中にはガリガリになってから受診する⼦もいます。そういった場合には残念ながら助からないこともありますので、元気でよく⾷べるからといって様⼦をみず、痩せてきたらお早めに受診してください。

鈴⽊ 崇憲 院⻑
土呂どうぶつ病院
鈴⽊ 崇憲 院⻑
さいたま市北区/土呂町/土呂駅
●犬 ●猫 ●ハムスター ●ウサギ
  • 犬・猫のがん

ガンの治療法は「抗がん剤」や「外科手術」だけではない?!

基本的には人も動物のガンも違いはなく、同じように進行していくものです。人間の場合は早期発見が大事だといわれていますが、動物の場合は自覚症状をうったえないのでなかなか難しいことです。ですから、「定期的な健康診断」を行うといいと思います。

人間の場合は違和感があった時点で検査することになりますが、動物は「ごはんを食べない」「吐く」「下痢をする」など酷い症状が出てから気づくので、進行していることが多く、手遅れになることが多いのです。皮膚のガンであれば早期にわかりますが、臓器のガンなどを早く見つけることは難しいでしょう。もし定期健診をして早期にわかれば、手術ができなくても「漢方薬」などで進行を出来るだけ抑えることができます。特に歳をとったら健康診断をするといいと思います。治療法も若ければ「手術」という選択肢もあるのですが、手術で取りきれないものは「再生医療」などを併用します。

普通は「外科手術」や「抗がん剤治療」「放射線療法」になります。抗がん剤は副作用がありますが、「オゾン療法」を取り入れることである程度抑えられます。またガン自体にも直接いいとされています。みなさんにぜひ知ってほしいことは、ガン治療には外科手術、抗がん剤、放射線療法以外にも「再生医療」「オゾン療法」「高濃度ビタミンC療法」「漢方薬」「鍼灸」「ヨード療法」などがあること。外科手術や抗がん剤は知られているのに、このような治療法は知られていないのです。

予防については、普段からの「食生活」が大切です。漢方薬をつかって「薬膳料理」も取り入れるといいでしょう。

佐藤 義広 院長
平成動物病院
佐藤 義広 院長
川口市/柳根町/東浦和駅
●犬 ●猫 ●ハムスター ●ウサギ ●鳥
  • 犬の胆嚢粘液嚢腫

症状や合併症が出る前に、早期外科治療を選択するのも1つ

胆嚢は、肝臓で作られる胆汁という消化液を一時的に溜めておく袋状の構造物です。十二指腸へ食物が流れて来た時に、胆嚢が収縮し、中の胆汁が胆嚢につながっている管(総胆管)を通過し、十二指腸内に出され、食べ物が消化されるという仕組みになっています。
胆嚢内のサラサラした胆汁という液体が、ゼリー状にカチカチに固まってしまう病気が、胆嚢粘液嚢腫といいます。胆嚢粘液嚢腫になってしまうと、胆嚢破裂や胆嚢炎、また、この固まった粘液物質が十二指腸につながっている総胆管内に詰まってしまう、胆管閉塞が生じてしまうリスクが高くなってしまいます。上記のような合併症が生じた際に、元気や食欲低下、嘔吐、腹痛などの症状が認められる様になり、放っておくとグッタリした状態となり、亡くなってしまう怖い病気です。

粘液嚢腫になってしまうと、お薬でサラサラに戻すことはほとんど不可能で、外科治療による胆嚢切除が適応となります。以前は、粘液嚢腫による胆嚢破裂、胆嚢炎、胆管閉塞、黄疸といった合併症を発症した状況で手術することが多く、その場合の周術期の死亡率は20-40%(Pike et al,Worley et al 2004、Youn et al 2018)と報告されており、リスクが伴う手術でした。近年では、超音波機器の普及や機器の改善により、胆嚢粘液嚢腫が症状や合併症を生じる前に、偶発的に発見される事が増えて来たため、早期に外科治療を実施することにより、周術期の死亡率が2%と低くなっております(Youn et al 2018)。
日頃より、画像検査を含んだ健康診断を受けて頂くことは、とても良い事だと思います。もし、偶発的に粘液嚢腫の前段階である胆泥症が認められた場合は、上記の症状や合併症が出る事はないので、低脂肪食や利胆剤を試しながら、粘液嚢腫に進行していかないか、超音波検査を定期的に見て頂く事で良いと思います。もし、胆嚢粘液嚢腫まで進行してしまっていた場合、症状や合併症が出る前に、外科的に胆嚢摘出を選択するのも1つだと思います。

守下 建 院長
船橋どうぶつ病院
守下 建 院長
船橋市/海神/東海神駅
●犬 ●猫
  • 猫の甲状腺機能亢進症

病気であることを気付きにくいからこそ、定期的な健康診断を心がけてほしい

猫の喉元にある甲状腺からは、体の新陳代謝を活発にする甲状腺ホルモンが分泌されています。甲状腺ホルモンには体を活発に動かしたり、食欲を促進したりするはたらきがあり、生きていくうえで重要な役割を担います。一方で甲状腺ホルモンが過剰に分泌されてしまうと体に過度な負担がかかり、心臓の病気や高血圧などを発症する恐れがあるため注意が必要です。

甲状腺機能亢進症は甲状腺ホルモンの値が高い状態のことをいい、高齢の猫に多くみられる特徴があります。しかし、その症状は一見すると病気とは思わないようなものが多く、年齢に反して異常な食欲を見せる、活発に動き過ぎることなどがあります。このため病気を見過ごされたまま放置されてしまい、心臓の機能や高血圧の合併症などが一気に悪化するケースが少なくないのです。

甲状腺機能亢進症のサインを読み取るためには、甲状腺ホルモンの値を定期的にチェックすることが大事です。そのため当院では7歳以上の猫ちゃんに対して、年に1回の健康診断で甲状腺ホルモンを測定・管理しています。1回の検査では異変に気付かなくても、年単位で数値の変化を見ると何らかのサインが現れることがあります。病気のサインを早期に発見できれば早期の介入が可能になり、治療の幅も広がります。最近では甲状腺機能亢進症に対する猫ちゃん専用のお薬が開発されていますから、症状に応じて適切な治療につなげることができるでしょう。

玉井 久三 院長
そら動物病院
玉井 久三 院長
足立区/綾瀬/綾瀬駅
●犬 ●猫 ●ハムスター
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