日本人にとって身近で誰にでも起こりえる疾患
日本人は欧米人に比べて骨盤の発達が未熟で、変形性股関節症になるリスクを生まれながらにして持っている人種と言えます。実際、赤ちゃんの時から股関節が脱臼しているケースもあり(発育性股関節形成不全)、10代20代の若さで股関節が痛くなる人は一定数いるのです。ゆえに、家族歴等を鑑み、そのリスクがあることを自覚していることが大切になります。
変形性股関節症はリハビリテーションでも疼痛や進行予防のコントロール可能ですが、進行度や重症度によっては手術という選択肢が必要になることがあります。手術は様々なものがありますが、その代表的なものが人工股関節という選択です。近年、人工股関節は以前からの課題であった術後の脱臼というリスクが非常に少なくなり、より有用な選択肢となってきています。
日本人にとって身近な疾患であるということを皆さんに認識していただけたらと思います。また家族歴なども把握いただき、股関節に痛みを感じたら、その可能性を考慮し、早めに医療機関を受診ください。
- 西郷整形外科リハビリクリニック越谷院
- 西郷 峻瑛 理事長 & 品田 良太 院長
- 越谷市/南越谷/新越谷駅
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