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  • 心臓弁膜症

動悸や息切れの症状がある場合は、専門医の受診を

心臓には4つ弁があり、血液が一定方向のみに流れるように逆流を防ぐ役割を担っています。特に大切なのが、血液が左心室へと入ってくる僧帽弁と、左心室から血液が出て行く大動脈弁ですが、これらが加齢とともに働きが悪くなり、逆流が起きて動悸や息切れのような症状が起こるのが心臓弁膜症です。
加齢によるものと申しましたが、中には先天的に形態の異常があったり、あるいは、弁を“吊っている”腱索(けんさく)が何かの拍子に切れてしまい、逆流が起こることもあります。若い方であってもこれは起こりうることで、高血圧が引き金になることもあります。
聴診や血液検査、レントゲンによって疑いがあれば、心臓のエコー検査によって診断が行われます。現在は多くの弁膜症もカテーテル手術で治る時代です。そのためには他の多くの病気と同様に早期発見が非常に重要で、息切れのある方などは診察経験豊富な専門の医師に診ていただくことをお勧めします。

小船井 光太郎 理事長
新宿三井ビルクリニック(人間ドック)
小船井 光太郎 理事長
新宿区/西新宿/都庁前駅
●循環器内科 ●消化器内科 ●呼吸器内科 ●糖尿病内科 ●内科 ●婦人科 ●乳腺外科 ●皮膚科
  • かぜ[かぜ症候群]

自然に治癒するものか、治療が必要なものかの鑑別が重要

かぜ症候群、感冒とも言われます。症状としては、咳や鼻水、喉の違和感に加え、全身の倦怠感や発熱が主なものとなるでしょう。様々な解釈はありますが、私個人としてはウイルスによる上気道の感染で、かつ自然治癒するもの、と解釈しています。ウイルス性の疾患は自然治癒するものがほとんどですが、同じウイルス性の病気でも、EBウイルスやサイトメガロウイルスが原因となる伝染性単核球症という病気では入院が必要になることもあります。また一見かぜのように見える症状であっても、抗生物質が必要な溶連菌の感染であったり、かぜから肺炎に移行するものもあるので、その鑑別が非常に重要になります。

ひと昔前まで、かぜ症候群に対して抗生物質が実際に処方されていた時代がありました。しかし、かぜはウイルスの感染によるもので、抗生物質が効くことはありません。また、抗生物質が重症化を防いでくれる効果もほぼ期待はできないのです。むしろ、下痢や薬疹など、抗生物質の副作用の方が目立ってしまうことが多く、抗生物質に対する耐性菌が増えてしまうというリスクもあることから、抗生物質の処方および服用には慎重であるべきでしょう。

大和田 悠樹 院長
キュアステーション イオンモール北戸田クリニック
大和田 悠樹 院長
戸田市/美女木東/北戸田駅
●内科 ●アレルギー科
  • 機能性ディスペプシア

胃と腸は、不安・緊張などの脳からの情動変化の影響を強く受けることがわかっている

機能性ディスペプシアは食後の胃もたれや胃痛、少し食べただけですぐお腹がいっぱいになる早期腹満感など上腹部の症状が長期間にわたりみられる疾患です。また内視鏡や採血検査などでは原因となる異常は認めません。

胃と腸は脳腸相関といって、不安・緊張などの脳からの情動変化の影響を強く受けることがわかっています。そのため機能性ディスペプシアの患者さんは環境の変化や日常生活のストレスの度合いにより症状が不安定になりやすくなりますので、かかりつけの先生と現在の自分の状況を気軽に相談できる関係を築けるといいですね。

最近では非びらん性胃食道逆流症、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの検査上異常のない胃腸症状を総称して機能性消化管障害と呼ぶようになってきています。
とくに機能性ディスペプシアと過敏性腸症候群は10~20代の方の場合は年を重ねるにつれて症状がよくなっていくことが多いので、ストレスを貯めないよう、焦らず付き合いながら治していきましょうとご説明しています。

梅田 隆満 院長
南桜井駅前あおぞら内科クリニック
梅田 隆満 院長
春日部市/大衾/南桜井駅
●内科
  • 適応障害

少しでもおかしいと思ったら気軽に受診を

適応障害とは、明確なストレス因が存在し、ストレス因から3か月以内にそのストレスから予測される範囲を超える苦痛が出現すること、というアメリカ精神医学会の診断がわかりやすいかと思います。実際の臨床の現場では、部署異動に伴い仕事内容が変わったり、支店や店舗の異動で「お作法」が違ったり、上司の異動でやり方が変わったなどの様々な外的な要因や、患者様の背景として自閉スペクトラム症や社交不安症があったり(以前、分析すると過敏性腸症候群が一番の根本的な背景であったケースもありました)、過剰適応となりやすいパーソナリティが原因であったりと内的な要因も様々で、多種多様な病状だと思っています。
また、なかなか受診まで至らないこと多く、すでに中等度以上のうつ病と診断せざるを得ない程病状が進んでいることあり、もっと早く受診すれば環境調整などの「軽い」診断書で改善に向かっていたと思われるのに、病状から休職などの「重い」診断書を書かざるを得ないケースも数多く経験しています。
「おかしいな」と自分で心配するレベルはもちろん、ご家族やご友人から心配”される”ようなレベルでも気軽に早めの受診をお勧めします。

仲神 龍一 院長
曳舟こころのクリニック
仲神 龍一 院長
墨田区/東向島/京成曳舟駅
●精神科 ●心療内科
  • 眼瞼下垂症

将来的なリスクを回避するために目をこすり過ぎない対策を

眼瞼下垂は主に加齢によってまぶたを引き上げる筋肉が弱まったり、筋肉がまぶたの淵から剥がれてしまったりしている状態をいいます。高齢の方に多くみられる特徴があるものの、アトピーや花粉症などがあって目を強くこすったり、アイメイクやまつげエクステなどをしていたり、厚みのあるコンタクトレンズを装用している場合などもまぶたの負担が大きくなり、若いから発症しないとは限りません。

眼瞼下垂ではまぶたの筋肉のはたらきが低下することにより、目が開けにくくなったり、視野が狭くなったり、無理に目を開けようとして額のシワが増えたりします。また、上のほうを見るとき顎を突き出すように無理な体勢を取ることで、頭痛や肩こりを生じることもあります。

眼瞼下垂を治療する方法は現在のところ手術しかありませんが、術後はQOL(生活の質)が大幅に改善されることが報告されています。一方で、眼瞼下垂の原因は加齢によるものが大半を占め、明確な予防法はありません。ただし、若い世代の方については花粉症などアレルギーの治療を行うこと、アイメイクを落とすときは優しく洗い流すなどの工夫をすることで一定の予防効果が得られるでしょう。目の周りの皮膚は特に薄いとされますから、こすり過ぎないことが大事です。

佐藤 英明 院長
CLINICA BellaForma(クリニカベラフォーマ)
佐藤 英明 院長
港区/赤坂/溜池山王駅
●形成外科 ●美容外科 ●美容皮膚科 ●皮膚科
  • 下肢静脈瘤

命に別状のある疾患ではない。が、治療によって生活の質は大きく向上する

「瘤」は、「こぶ」とも読めます。下肢静脈瘤とは、足の血管がこぶ状に膨らむものです。長時間、立ち仕事をされている方に多く、足に血が滞留することで物理的に血管が広がってしまうのです。静脈の中には所々に逆流を防止する弁が付いているのですけども、負担がかかりすぎるとこの弁が壊れ、本来は心臓に向かって流れていく血液が足の先の方に流れるようになり、さらに大きなこぶが生じることになります。症状としては、体表面の細かな血管が膨らんだ結果、蜘蛛の巣状に血管が広がっているのが目に見えるようになり、むくみや、足がだるい・重い、などの症状に加え、進行すると痛みを感じたり、皮膚に潰瘍が生じることもあります。
治療は、大きく分けて3種類あります。1つは、保存的治療と呼ばれるものです。就寝時に足を上げることも予防策となりますし、立ち仕事を減らすことも選択肢に入ってきます。それに加え、血の巡りをよくするために足を引き締める弾性ストッキングや着圧ストッキングを履いて、様子を見ていくのが保存的治療です。硬化療法とは、膨らんでる血管に注射をし、血管の内腔を癒着させ、こぶを潰してしまう治療です。それから手術として、血管内カテーテル治療があげられます。血管の中に針を刺し、逆流をしないようにする治療で、現在は日帰りでの手術が主流となっています。
下肢静脈瘤は、命に別状のある疾患ではなく、それが元で足を切断したり、歩けなくなるといったこともほぼありません。ただ、生活の質に大きく影響するものであることは確かで、治療を受けることでむくみやだるさ、痛みから解放されることになります。

河瀬 勇 院長
千葉静脈瘤・循環器クリニック
河瀬 勇 院長
千葉市中央区/新千葉/千葉駅
●心臓血管外科 ●血管外科 ●循環器内科
  • 摂食障害[食行動障害]

心理的な治療と身体的な治療の両方が必要

摂食症(摂食障害)は、心理的な理由から食事が適切に摂取できなくなる疾患グループです。肥満恐怖、もしくはやせ願望が強くなってしまい、体重が病的に減少しているのにかかわらず、体重を増やせない、十分に食べられないのが神経性やせ症摂食制限型(AN-R)といい、「拒食症」という言葉のイメージ通りの疾患です。また、明らかに大量の食べ物を短時間に食べてしまう「むちゃ食い(過食)」を繰り返すようになる方も多く、体重が増えないように自分で嘔吐する、下剤を使うなどの不適切な排出行為をしてしまうことがあります。病的にやせている場合は神経性やせ症過食排出型(AN-BP)、正常体重になると神経性過食症(BN)と診断されます。肥満恐怖がメインではなく不快の感覚や不安から食べられなくなるのが回避・制限性食物摂取症(ARFID)、むちゃ食いを繰り返し不適切な排出行為をしない場合はむちゃ食い症(BED)と診断されます。これらは全て精神的な理由が関係していますが、適切に食物を消化する機能が使われないため、腹部の不快感、もたれ感、便秘症など内科的症状を起こします。また、栄養が適切にとれないために脳の働きが低下し、結果的にまた精神的に悪くなってしまうという悪循環がみられます。また、うつ病、不安症、発達障がい、トラウマなど他の精神疾患によって摂食症を発症することもあります。そのため治療は、心理的な治療と、身体的な治療の両方が必要となります。病的なやせの方はまず体重を増やすための治療を優先されるのが一般的であり、体重が正常範囲にある場合は規則正しい時間に食事をすることが治療となります。そのような食事の治療の後、もしくは同時並行的に体重・体型についてのとらわれや、様々な不安を克服していくサポートが行われます。不安症状や気分の落ち込み、イライラなどの症状が強いときには補助として薬物療法が行われることもあります。
また、安心できる療養環境を整えるために、治療が必要な疾患であることを周囲の人に理解して頂くことも重要です。ストレスや不安に反応してさらにやせたくなってしまう、もしくは過食衝動が強くなってしまうため、その対処方法を考えていくことも治療となります。

石戸 淳一 院長
ISTこころみクリニック大門浜松町 心療内科・精神科
石戸 淳一 院長
港区/芝大門/大門駅
●心療内科 ●精神科
  • 広場恐怖症

恐怖のピークを避け、カフェイン減と食事の意識が肝要

ギリシャ語で「広場」というのは人が多いところという意味であり、広場恐怖症とは広場に限らず、人混み、混雑した電車、エレベーターや飛行機などの密閉された空間などで、急に動悸がしたり息苦しくなったりする症状です。原因はセロトニンが脳内で不足し、不安や緊張を引き起こすことによります。広場恐怖症にかかる方は実はかなり多く、通勤や通学の電車でも苦痛を感じて通い続けられない方もいます。パニック障害との違いは、パニック障害はいつでも起こり得るもので、広場恐怖症は特定の場面で起こり得るものです。しかし広場恐怖症も動悸や息苦しさなどのパニック発作が出ます。広場恐怖症の対処としては、まず無理をしないこと。電車などであれば混雑の時間を避ける、すごく狭い部屋でのミーティングは外すなどして、恐怖になり得るピークを避けることです。そのほか、カフェインが広場恐怖症の不安障害の原因として大きいことがわかっていますので、ブラックコーヒーをよく飲まれるのであればカフェインレスやデカフェのものを選んでいただくこと。あとは大豆製品や乳製品に含まれるトリプトファンという必須アミノ酸を取っていただくと、セロトニンというホルモンが増えて不安や緊張が抑えられます。

大和 行男 院長
こころと美容のクリニック東京
大和 行男 院長
中央区/日本橋/東京駅
●児童精神科 ●精神科 ●皮膚科 ●小児科 ●アレルギー科 ●美容皮膚科 ●婦人科 ●内科
  • 不安症[神経症]

不安症には大きく3つのタイプがある

不安症とは、不安感が強くなって交感神経が過度な緊張状態になり、さまざまな身体症状が現れる病気です。特定の状況に置かれたときに症状が出る「パニック障害」、人前で注目を浴びたときに症状が出る「社交不安障害」、漠然とした不安に起因した「全般性不安障害」の大きく3つのタイプがあり、これらはそれぞれ合併することも珍しくありません。不安感が強くなると動悸、息苦しさ、冷や汗、手の震え、吐き気、めまいなどの身体症状が現れます。

不安症は根治が期待できる病気ですが、「病気と上手に付き合っていく」こともまた大事になります。抗不安薬や抗うつ薬の使用が検討されることもありますが、まずは患者さん自身が「症状が出るメカニズム」を十分に理解することが大事です。

不安症に伴う身体症状は脳が「不安だ」と感じたときに現れますから、「何とかなるだろう」といった根拠のない自信をもつことによって、症状が治まることもあります。不安症の症状を頻繁に繰り返していると、自ら不安をつくり出してしまい(予期不安)、症状が悪化する恐れがあります。これらの「認知のくせ」を修正する心理療法として認知行動療法があり、当院では公認心理師による認知行動療法を積極的に診療に導入しています。心身の不調を感じたら、早めに医療機関を受診してください。

唐渡 雅行 院長
渋谷駅前メンタルクリニック
唐渡 雅行 院長
渋谷区/神南/渋谷駅
●心療内科 ●精神科
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