白内障はどんな症状?手術するかどうかの判断基準とは?
「白内障」は年齢の変化によって起こるので、多少遅かれ早かれみなさんに出る病気です。症状は、目のかすみ、眩しさ、視力の低下が起りますが、特に眩しさがあると思います。運転する人限定の話になりますが、すれ違ったときに対向車のライトで目がくらんで、真っ白く飛んでしまうような眩しさがあるときは要注意です。治療法については、初期は目薬をして進行を遅らせ、ある程度進んできて生活に不便がでてきた場合は手術で治します。白内障手術をするかどうかについて、一般的なガイドラインでは「メガネなどを使用した矯正視力で0.5〜0.7で手術をすること」を推奨しています。しかし、当院に限っていうとガイドライン通りではなく、眼の依存度が高い人には基準値を越えていても勧めています。たとえば、スポーツをする人、現役でお仕事をしている人、車を運転する人、写真や絵画などの芸術を嗜む人、手先の細かい趣味や仕事がある人などは、早めに手術した方がより快適な機能を回復できると伝えています。逆にそのような活動もなく、自宅でゆっくり過ごされている場合には、目のかすみが強くても手術をしなくていいケースもあるでしょう。気をつけなければならないことは、目のかすみや眩しさといった症状だけで白内障だと思っていたら、別の病気が潜んでいることも。症状が出てきてから治せばいいと思っていたら、治せない「緑内障」や「糖尿病網膜症」など他の病気と合併していることもあり、症状から白内障だと思い込むのは危険です。何か気になる症状があれば早めに相談してください。
- はぎわら眼科
- 萩原 直也 院長
- 熊谷市/玉井/籠原駅
- ●眼科