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  • 急性胆嚢炎[胆嚢炎]

おなかに違和感を感じたら、確認のためにもエコー検査を

食後、主に夜間におなかの真ん中からやや右、肋骨の下あたりに冷や汗が出るほどの痛みが感じられ、発熱する症状が認められます。胆嚢は胆汁を貯める器官です。胆汁は脂を溶かす成分で、夕食時などに重い食事を摂ると、胆嚢が活発に動くことで発作が起こるのです。
原因は、そのほとんどが胆石によるものです。一度結石ができると、自然に消えることはなかなかありませんので、症状のある人は腹腔鏡手術が選択肢となります。よく「胆嚢を取ってしまって大丈夫ですか?」とご質問を受けるのですが、胆嚢は胆汁を貯めておくだけのところで、胆汁そのものは肝細胞からできるので問題はありません。
気をつけたいのは、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、あるいは胆管炎や急性膵炎などと症状が似通っていることです。厳密には“痛みの性質”は異なりますが、場所が近いだけに見落とされるリスクが付きまといます。それをしっかり見極めるのが消化器を専門とする医師の役割です。
急性胆嚢炎を放置すると、胆嚢が破裂し、腹膜炎になってしまうリスクがあります。夜半に痛みがあっても、朝には少し楽になるからと放置しがちなのですが、発作を繰り返すと組織の癒着が進み、手術自体の難易度も高まってきます。ですから我慢をせず、ちょっとした違和感を感じたら確認のためにエコー検査を受けることをお勧めします。

八木 洋 院長
自由が丘八木クリニック
八木 洋 院長
目黒区/自由が丘/自由が丘駅
●内科 ●小児科 ●婦人科 ●外科 ●健診・検診
  • 胆石症

重症例は腹腔鏡手術で胆のうを摘出、予防は食生活が鍵

胆石症の原因は様々で、石自体が4種類ほどありますが、最も一般的なのは脂っこいものを多く摂取することによるコレステロール結石です。胆のうの中に溜まる胆汁のコレステロール成分が濃くなり、最初は砂粒みたいなところからだんだん大きくなり、まさに石状になっていく、これが胆石です。石がひとつだけの例もあれば、何十個もできてしまう方もいます。石が小さければ痛みがなく無症状ですが、胆石発作を起こすとひどい痛みが伴うことがあります。空腹時の胆のうは大きい卵くらいの大きさですが、食事をする、特に脂っこいものを食べると十二指腸を通過する際にぎゅっと収縮されます。胆汁が食べ物と一緒に流れて消化を助けるのですが、十二指腸と繋がる細い管の部分に石が詰まり、これが痛みとなります。これに細菌感染が重なると、胆のう炎に発展します。胆石症の治療は、石が小さい場合は経過観察で様子を見ますが、石が大きくなり胆のう炎が懸念される場合は、腹腔鏡手術で胆のうを摘出します。予防としては、脂っこい食事を避けた食生活に気を遣い、生活習慣を整えることが大切です。

児玉 肇 院長
木場内科外科内視鏡クリニック
児玉 肇 院長
江東区/木場/木場駅
●内科 ●消化器内科 ●内視鏡内科 ●胃腸内科 ●外科 ●美容外科
  • 逆流性食道炎

食生活に気を遣うことが優先順位としては上位に

おなかの診療をしていて、1番2番を争うくらい目にすることの多い疾患と感じます。胃と食道の間の部分に胃酸が逆流してきて炎症を起こすもので、胸焼けやゲップなどの症状を呈し、背部痛が起こることもあります。
胃と食道の間の筋肉が弱まり、胃酸が逆流しやすくなることも原因の1つですが、そもそも胃酸過多になることが要因としてあり、これにはストレスが密接に関係していると思われます。患者さんにお話を伺うと、症状の出ていた時期がストレスの多かった時期に符号すると言われる方が多いですね。
逆流性食道炎で難しいのは、その背景に胃がん等、怖い病気が隠れている可能性が否定できないことです。ですから、逆流性食道炎であることを確認するために内視鏡検査を受けることが必要となります。
治療としては、胃酸を抑えるお薬がメインとなります。同時に、ストレスからの回避および、暴飲暴食を避ける、コーヒーなどの飲み過ぎを避けるといったことも優先順位としては上位となります。

久保田 友紀 院長
東大宮 胃と大腸肛門の消化器内視鏡内科・婦人科クリニック 見沼院
久保田 友紀 院長
さいたま市見沼区/深作/東大宮駅
●内科 ●消化器内科 ●健診・検診 ●肛門内科 ●婦人科
  • 慢性甲状腺炎[橋本病]

慢性甲状腺炎(橋本病)は20代~50代の女性に多く、不妊の原因にもなる

慢性甲状腺炎(橋本病)は体の中の自己免疫、甲状腺ホルモンが下がる病気です。原因はあまりなく、生まれつきの体質が影響し、ご家族によっては遺伝的に罹りやすい体質かどうかも関係します。年齢は20代~50代の女性に多い病気で、不妊の原因にもなるため、妊娠を考えている方の中で不妊の背景には、慢性甲状腺炎(橋本病)であることも。

甲状腺は代謝をつかさどるホルモンなので、甲状腺が出なくなることで体の代謝が悪くなり、汗をかかなくなったり、体重が増加したり、コレステロールの数値が悪くなったりします。そのため症状は、脈が遅くなったり、眠気が出たり、体重の増加、足のむくみ、認知症のように頭の回転が悪くなったり、脂質異常症にもなったりします。脂質異常症はよくある病気で、慢性甲状腺炎(橋本病)が隠れていることもあるのです。

治療法は採血してもらい、ホルモン投与、投薬すると改善されます。高齢者の方で急に認知症のような症状が出て意欲がなくなりますが、甲状腺のホルモンを補充すると治ることもあります。甲状腺機能が戻ることはないので、チラーヂン(甲状腺ホルモン剤)を補充して、うまくコントロールしていくことになるでしょう。

予防法はなく、何かに気をつければ罹らないという病気ではありません。ですから、慢性甲状腺炎(橋本病)を疑ってきちんと調べることが非常に大切です。

川名部 新 院長
おばな内科クリニック
川名部 新 院長
川崎市中原区/上新城/武蔵新城駅
●内科 ●糖尿病内科
  • アトピー性皮膚炎

保湿剤、ステロイド軟膏の外用に加え、注射薬も新たな治療選択肢に

アトピー性皮膚炎とは、かゆみを伴う皮疹が全身に現れ、皮膚症状は良くなったり悪くなったりを繰り返すことが特徴の皮膚疾患です。アトピー性皮膚炎では、皮膚の"バリア機能"(外界のさまざまな刺激、乾燥などから体の内部を保護する機能)が低下していることや皮膚に炎症があることが分かっています。外からアレルゲンなどの刺激が入りやすくなっており、これらが免疫細胞と結びつき、炎症を引き起こします。また、かゆみを感じる神経が皮膚の表面まで伸びてきて、かゆみを感じやすい状態となっており、掻くことによりさらにバリア機能が低下するという悪循環に陥ってしまいます。

アトピー性皮膚炎の治療は、
①スキンケア(皮膚の清潔を保ち、うるおいのある状態を保つこと)
②薬物治療(皮膚の炎症を抑える治療)
③環境整備(環境中の悪化因子をみつけ、可能な限り取り除くこと)の三本柱を中心にした治療により、寛解導入(症状を改善させ湿疹のないすべすべのお肌にすること)を行います。

これまでアトピー性皮膚炎の治療は、保湿剤、ステロイド軟膏の外用が主でしたが、中等症以上の方に使用できる生物学的製剤という抗体を利用した注射薬も使われるようになってきました。

河原 紗穂 院長
よこはま すみれ皮ふ科
河原 紗穂 院長
横浜市保土ケ谷区/宮田町/天王町駅
●皮膚科 ●小児皮膚科
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