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  • 大腸がん[直腸がん・結腸がん]

便潜血検査で1回でも陽性を指摘された方は、必ず大腸内視鏡検査を

大腸の内視鏡検査は、ポリープが見つかった方は1年に1回というスパンでの検査が推奨されており、ポリープのない方の場合も2年、あるいは3年に1回の検査が推奨されます。私たちも万全を期して検査をしていますが、それでも検査で100パーセント、早期のがんを見つけられるわけではありません。また稀ではありますが、1年で進行がんが見つけるケースもないわけではなく、そのためにこの間隔での検査が推奨されるのです。

大腸がんの早期発見には上記した内視鏡検査が必須となりますが、その前段階として、健康診断等で行われる便潜血検査があります。しかし、便潜血検査で陽性と判定されても、内視鏡検査に進む方が少ないというのが現状です。もちろん検査そのものや、がんが発見されるかもしれないという怖さもそこにはあると思います。ただ、私の印象としては、便潜血で1回はプラスだったけど、もう1回はマイナスだったから大丈夫、と考えてしまう方が非常に多いのです。便潜血検査は、確実性を期しての2回法となっています。1回の検査で必ず引っかかるわけではありませんので、慎重を期しての2回法であり、そのうちの1回でも引っかかれば、それは大腸がんの疑いがあるということなのです。

端山 軍 院長
おなかとおしりのクリニック東京大塚
端山 軍 院長
豊島区/南大塚/大塚駅
●肛門科 ●消化器内科 ●内視鏡内科 ●内科
  • 大腸がん[直腸がん・結腸がん]

大腸カメラ検査を受けることが、大腸がんの予防につながる

最近は胃がんを発症する原因が「ピロリ菌感染」にあることが広く知られるようになりました。これによりピロリ菌除菌治療や胃カメラ検査を受ける人が増え、胃がんの患者数は年々減少傾向にあります。一方で大腸がんは近年、患者数・死亡者数の両方で胃がんを上回るようになりました。

大腸がんを発症する要因の一つに、大腸ポリープがあります。はじめは良性だった大腸ポリープが何らかの理由でがん化し、大腸がんを引き起こすことが分かっています。言い換えれば、良性の大腸ポリープを切除することにより、大腸がんの発症予防が期待できるのです。

胃カメラ検査やピロリ菌除菌治療を受けた人が増えたことで胃がんの患者数が減少したように、大腸カメラ検査や大腸ポリープ切除術を受ける人が増えれば、大腸がんの患者数を減らすことができるでしょう。胃カメラ検査に比べると、大腸カメラ検査は受診のハードルが高く感じられるかもしれませんが、ぜひ積極的な受診をおすすめしたいと思います。

木村 晴 院長
木村クリニック
木村 晴 院長
目黒区/中目黒/祐天寺駅
●内科 ●内分泌内科 ●消化器内科 ●循環器内科 ●健診・検診
  • 血栓性静脈炎

どこまでの血栓症なのか、その見極めが大切

血栓性静脈炎は、足などの表面の静脈に起きる血栓症です。血管内の血液の流れが滞ってくると(うっ滞)、怪我や、皮膚の炎症など、何かの拍子にうっ滞している血液が固まりやすくなり、皮膚表面に近い部分の血管内に血栓症が起きやすくなります。血栓症が起きると、表面が赤く腫れ上がって痛みを伴うようになります。
血栓性静脈炎は、下肢静脈瘤の診察をしているとよく遭遇する疾患です。下肢静脈瘤は、足の血管に逆流が起き、血液のうっ滞が起こるものですが、同時に血栓性静脈炎を併発しやすい傾向があります。足が赤く腫れ上がり、熱を伴って痛みがある病気には、様々なものが想定されます。皮膚表面に近いところに起こるのが血栓性静脈炎ですが、より深部、筋肉の中の血管に血栓症が起こるものに深部静脈血栓症があり、菌が関係している蜂窩織炎(ほうかしきえん)の可能性もあります。どこまでの血栓症なのか、あるいは皮膚の炎症だけであるのか、その見極めが大切です。皮膚の炎症だけと思い、抗生物質の投与を続けていても改善ははかれませんので、足に上記したような症状が起こった場合、超音波検査等でしっかり診断することが求められます。

しらと ひろゆき 院長
しらと内科外科クリニック三郷
しらと ひろゆき 院長
三郷市/三郷/三郷駅
●内科 ●外科 ●消化器内科 ●老年内科 ●健診・検診
  • 大腸がん[直腸がん・結腸がん]

受診する機会を逃さないことで未然に防ぐ

大腸は、約1.6mの臓器でその個人の身長とほぼ同じ長さと言われています。肛門側に消化した食事を運ぶ蠕動運動と、水分を吸収することで便の形成に働いています。大腸は盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸および肛門に分類されます。肛門から約12cmまでは直腸と呼ばれ、排便機能に特に重要です。それより口側が結腸となります。大腸がん(結腸がんと直腸がんの総称)は、罹患数および死亡数ともに増加傾向で、2021年における女性のがんによる死亡数の第1位で、男性の2位です(厚生労働省人口動態統計より)。大腸がんの発生には食事をはじめとする生活習慣、環境因子および加齢などが影響していると言われており、大腸粘膜や腺腫(ポリープ)に遺伝子のバリアント(異常)が蓄積して発生すると言われています。大腸がんの大部分が、良性のポリープである腺腫から癌が発生します(adenoma- adenocarcinoma sequence)。つまり、発がんする可能性のあるポリープを切除することで大腸がんの発生は予防できると考えられています。仮に発がんしても、早い段階で癌が発見された場合は、大腸内視鏡的切除(大腸カメラで癌を切除すること)で治癒が得られる可能性が高いので、定期的な大腸内視鏡検査が必要です。一方で、大腸がんのおよそ5%と少数ですが、遺伝する大腸がん(原因遺伝子が明らかにされているもの)もあり、遺伝性大腸がんと総称されます。代表的な疾患として、家族性大腸腺腫症(大腸に100個以上のポリープが多発する疾患)とリンチ症候群(大腸がん以外に子宮、卵巣、胃や尿路など多彩な関連腫瘍が発生する疾患)などがあります。家系内に該当する疾患がある方は、まず大腸内視鏡検査を受けることをお勧めします。最後に、検便(便潜血反応)などを契機に無症状のうちに大腸がんが見つかることが最も望ましいですが、血便、腹痛、便秘や下痢など症状が出てから内視鏡検査を受ける方も少なからずいらっしゃいます。症状があっても決して手遅れではありません。内視鏡的切除や外科的大腸切除で治癒が得られることも多いです。「検査がこわかった」、「痔だと思い込んでしまった」など受診しない理由はそれぞれあると思いますが、受診する機会を逃さないことが重要です。気がかりなことがある場合は、まずはかかりつけ医に相談してみてください。

柿添 学 院長
大滝大腸肛門クリニック
柿添 学 院長
横浜市戸塚区/戸塚町/戸塚駅
●胃腸内科 ●消化器内科 ●肛門科 ●内視鏡内科
  • 誤嚥性肺炎

再発予防まで必要な『誤嚥性肺炎』の治療。フレイルや疾患のコントロールで予防を

誤嚥性肺炎というのは唾液や食物などが気管に入ることが原因で起こる肺炎をいいます。
本来であれば、唾液も食べたものも飲み込むときには気管に入らない(誤嚥しない)ような仕組みがあるんですが、脳血管疾患やパーキンソン病などの神経疾患や加齢によってその仕組みが上手く働かなくなってしまいます。また、認知症の進行により嚥下が困難になることも誤嚥性肺炎のリスクになります。
一般的な肺炎であれば抗生剤の投与で炎症が改善すれば治療は終了ですが、誤嚥性肺炎の場合は再発予防のための「誤嚥しないように食べる練習」も必要になります。肺炎治療が終わってから「食べる練習(嚥下訓練)」を行いますので入院は長期化することが多いですね。また、練習を重ねても上手く飲み込めない場合には誤嚥を繰り返さない状態を作る必要があります。「胃ろう」や「高カロリーの輸液」など、患者さんの生活や介護状況まで配慮した処置を考える必要があるため、誤嚥性肺炎の治療は複雑で、一筋縄ではいきません。
予防としては、神経疾患のコントロールや口腔内を清潔に保つことを心がけると良いでしょう。

伊藤 嘉晃 病院長
大森山王病院
伊藤 嘉晃 病院長
大田区/山王/大森駅
●内科 ●リハビリテーション科 ●老年内科
  • 緑内障

『緑内障』は検診で早期発見と早期治療を。生涯の「よく見える」を維持するために

『緑内障』は見える範囲が少しずつ狭くなっていく病気です。ゆっくりと進行するので、その症状になかなか気づきにくく、見えにくさを感じた時には、視野の大部分が失われてしまっていたということも少なくありません。
なので、緑内障は早く病気を見つけて、適切な治療を始めることが大事です。緑内障の発症が増える40歳を超したら、定期的に検診を受けていただくことをお勧めします。

緑内障は『失明する病気』、『怖い』というイメージが持たれがちですが、必ずしもその通りではありません。進行はゆっくりで、適切に治療を行えば、通常の日常生活に支障をきたすことも少ない病気です。なので、必要以上に怖がらずに、また、軽視もせずにしっかりと治療を続けて、生涯の見え方を守ることを大切にしてほしいと思います。
緑内障の原因はわかっていない部分が多いですが、遺伝や眼圧など、いろいろな要因が言われています。緑内障で一度欠けてしまった視野は、元に戻ることはないので、緑内障では眼圧を下げることで視神経への負担を減らし、残っている視野を守るための治療を行います。まずは、点眼薬で眼圧を下げる治療を行いますが、点眼薬だけでは十分な効果が得られない時は、レーザー治療や手術が必要になることがあります。最近は目への負担が少ない手術法もいろいろと開発され、治療の選択は非常に増えてきています。

ただ、治療については、途中でやめてしまう方が多いという現状もあります。「まだまだ見えにくい」「治療してもよくならない」、「目薬がめんどくさい」、「目の周りがくぼんで黒ずんできた」など理由は様々ですが、治療の効果よりも、治療の煩わしさの方が目立ってしまうのです。緑内障の進行を抑えるためには、なによりも治療を続けることが大切です。そのためには、緑内障についての正しい理解とご自身の病状をよく知ることも大切だと思います。生涯に渡って無理のない治療を続けられるようサポートをしたり、治療環境を整えていくお手伝いをしていきたいと思っています。

成尾 麻子 院長
土坂眼科医院
成尾 麻子 院長
目黒区/自由が丘/自由が丘駅
●眼科 ●小児眼科
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